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米フォードCEO退任 創業家・株主が圧力

(更新)

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米フォード・モーターは22日、マーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)が同日付で退任したと発表した。販売、利益ともに振るわず、株主と創業家から経営責任を問われていた。自動運転や電気自動車(EV)への対応を急いだものの目に見える成果に乏しい3年間は不作為との評価を覆せなかった。

創業家出身のビル・フォード会長は22日の記者会見でフィールズ氏の退任を19日の取締役会で議論したと明らかにした。その後に直接伝え応諾されたという。事実上の引責とみられる。会見でフォード氏は「意思決定の加速が必要」と話した。

かつてマツダ社長として経営を再建し2014年からフォードCEOを務めたフィールズ氏は、四面楚歌(そか)の状況に追い込まれていた。

5月11日の株主総会で経営手腕に株主の不満が噴出。就任時に比べ株価が約4割下落したことを受け、フォード会長も「我々も株価に不満を持っている」と突き放した。

逆風を受けた直接の原因は足元の業績だ。17年1~3月期の純利益は15億8700万ドル(約1750億円)を確保したが前年同期比35%減った。4月の米新車販売台数は7%減。販売奨励金で需要を先食いしたツケで在庫が積み上がっている。

リーマン・ショック後も法的整理を免れたフォードは、健全な財務を生かして自動運転やEVの開発に手を打ってきた。21年までにハンドルやアクセルのない完全自動運転車を量産すると昨年8月に発表したフィールズ氏は、端正な顔立ちを武器とする発信力を生かし、技術を先導するメーカーと印象づけた。

ただ直近の経営は迷走した。トランプ大統領への配慮から米ミシガン州などへの大型投資を決めたが、北米などで人件費と人員数を1割減らすリストラを今月公表した。

後任は子会社トップのジェームス・ハケット氏。米オフィス家具メーカーを経営していた異色の経歴を持つ。自動車業界は次世代技術に投資がかさむ一方、米市場失速で経営環境は厳しい。ハケット氏も早期に結果を出すことが求められる。

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