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村田製、米社買収で医療機器を育成 電子部品に続く柱に

村田製作所は22日、医療機器開発の米スタートアップ企業、ヴァイオス・メディカル(ミネソタ州)を買収すると発表した。約114億円を投じ10月13日付で完全子会社にする。主力の電子部品事業は世界でも高い競争力を持つが需要変動が大きい課題がある。このため安定的な収益を期待できる医療機器などを新たな事業の柱として育成する。

村田製作所は現在3%を出資しているヴァイオスを完全子会社化する。買収は米子会社や特別目的会社を使う三角合併の手法を用いる。ヴァイオスの大株主である創業メンバーには、村田製が保有する金庫株50万株強(約85億円分)と現金約29億円を割り当てる。

ヴァイオスは医療分野でIT(情報技術)の活用を目指している2012年設立の新興企業。胸に装着して心拍数や呼吸、心電図を測定する小型センサーなどを開発している。高額な専用機器の代わりに一般的なタブレット端末などで操作できるのが特徴だ。

ヴァイオスはすでに米食品医薬品局(FDA)から小型センサーの製造承認を取得済み。現在は米国やインドの病院で試験導入しており、数年内の本格販売を目指している。16年12月期の売上高はまだゼロで約2億1200万円の最終赤字だが、米国などで販売を始めれば収益成長が期待できると見ている。

村田製作所は現在、医療用の電気はり治療器や気道を確保する機器を手がけており医療関連事業を戦略分野に位置づけている。ヴァイオスが米国など各国に持つ医療機関などの人脈を生かして、医療関連事業を拡大する。村田製作所が持つセンサーや通信部品との技術融合も進める。

村田製作所は世界市場でシェアが高いセラミックコンデンサーなど主力の電子部品に続く事業の育成を急いでいる。特に電池を含むエネルギー関連と医療事業を拡大する戦略だ。9月1日付でソニーの電池事業を買収したほか、この1年間で半導体関連の米新興企業アークティックサンドテクノロジーズ、樹脂材料のプライマテック(東京・世田谷)などの買収を進めてきた。

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