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サイバーエージェントがプロレス買収 アベマTV連携

プロレス界に異業種オーナー相次ぐ

買収を発表するサイバーエージェントの藤田晋社長(左)とDDTプロレスリングの高木規社長

サイバーエージェントは22日、プロレスの興行を手掛けるDDTプロレスリング(東京・新宿、高木規社長)の全株式を取得し、子会社化したと発表した。取得金額は非公表。サイバーは無料のインターネットテレビ「アベマTV」で格闘技の番組を配信しており、今後、コンテンツ制作などで連携していく。

DDTプロレスリングは2004年の設立。「高木三四郎」のリングネームでレスラーとしても活躍する高木社長が事実上、団体を率いてきた。老舗のプロレス団体が勢いを失ったころに大学のプロレス研究会出身者らを選手に起用し、00年代初めにかけて会社設立前に団体としての基盤を固めた。

00年代半ば以降、プロレスがスポーツではなくエンターテインメントであるとの認識が広がるにつれて女性客を中心に支持を集めるようになった。両国国技館などの大会場でも興行するようになり、老舗の新日本プロレスに次ぐプロレス団体としてファンに認知されている。

サイバーはDDTを子会社化した後、取締役を派遣するが、興行面では引き続き高木社長がトップとして運営する。

日本のプロレスは慢性的な赤字に苦しむ団体が多いと指摘され、全日本プロレスの流れをくむプロレスリング・ノアなどの経営環境は厳しい。一方で、12年にカードゲーム会社のブシロード(東京・中野)の木谷高明社長が新日本プロレスのオーナーになり、人気選手を前面に出して経営再建を果たすなどコンテンツとしての魅力も再び認識されつつある。

DDTはプロレスはリング上でするものという常識を壊し、路上や工場でのプロレスといった新機軸を打ち出してきた。また、高木社長自らがツイッターで積極的に情報を発信するなどソーシャル時代を意識した活動を続けている。サイバーのアベマTVとの親和性も高いとみられる。

また、世界では動画配信サービスの興隆を背景に、スポーツコンテンツの価値が高騰している。昨年、英動画配信大手パフォームグループが、それまでスカパーJSATホールディングスが持っていたサッカーJリーグの全試合の放映権を「10年で2100億円」という条件で獲得。米国の人気格闘技「UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)」は昨年、約40億ドル(約4400億円)で運営母体が売買されている。

(小木曽由規、諸富聡、石塚史人、加藤貴行)

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