2019年9月20日(金)

「鉄腕アトム」を組み立てよう 講談社など創刊へ

2017/2/22 17:26
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部品を組み立てれば、鉄腕アトムが誕生――。講談社やNTTドコモなどは22日、家庭用ロボット「鉄腕アトム」をつくれる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を創刊すると発表した。人工知能(AI)を搭載し、顔を認識して家族ごとに話す内容を変えたり、ラジオ体操を踊ったりすることができる。毎週送られてくる部品を組み立てれば2018年9月に完成する。

「本当のロボットに」

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」の創刊を発表する講談社の野間社長(左)と手塚プロダクションの手塚眞取締役(22日午後、東京・銀座)

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」の創刊を発表する講談社の野間社長(左)と手塚プロダクションの手塚眞取締役(22日午後、東京・銀座)

「手塚治虫が生み出した鉄腕アトムは1963年に日本初のテレビアニメになったが、いよいよ本当のロボットになる」。手塚治虫氏の長男で、手塚プロダクション取締役の手塚眞氏は東京都内で22日に開催した発表会でこう述べた。

部品を組み立てて作るアトムは身長が44センチメートルと、漫画の想定の約3分の1のサイズ。重さも約1.4キログラムで、簡単に抱きかかえることができる。

おもちゃのようにかわいらしい外見と違い、AIやカメラを内蔵し、「賢い」のが特徴。家族の顔を認識し、誕生日には名前を呼んでバースデーソングを歌ってくれる。NTTドコモが開発した「自然対話プラットフォーム」の技術を導入し、言葉の意図や目的をアトムが解釈。会話から「この人は花が好き」といった知識を増やし、興味がありそうな話題を口にするなど「アトムと会話を重ねるほど親密度が高まる」(NTTドコモの吉沢和弘社長)という。

自宅の無線LAN(構内情報通信網)でインターネットにつなげると、さらに賢くなる仕組み。近所のスーパーや家電量販店の特売情報を教えてくれたり、最寄りのイベント情報を教えてくれたりする。

「家族の一員に」

毎週届く部品を自宅で組み立てると「鉄腕アトム」が完成する

毎週届く部品を自宅で組み立てると「鉄腕アトム」が完成する

「鉄腕アトムを作ろう!」は4月4日に創刊する。モーターや基板、カメラなどの部品を70号に分けて配送し、自宅で説明書を読みながらドライバー1本だけで組み立てることができる。創刊号の価格(税別)は830円だが、70号すべてを購読すると合計18万4474円かかる。

アトムに内蔵する基板はパソコンメーカーのVAIO(長野県安曇野市)が製造を担う。高齢者など自分で組み立てるのが難しい消費者の代わりにアトムを組み立てるサービスも提供する。介護用ロボット「PALRO」を製造する富士ソフトも「介護ロボットで培った技術やノウハウを鉄腕アトムにつぎ込んだ」(同社の坂下智保社長)という。

アトムは1952年、講談社グループの光文社で当時発行していたコミック誌で生まれた。講談社の野間省伸社長は「世界に類を見ないユニークなロボット。家族の一員にしてもらえれば」と期待する。

(銀木晃)

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