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「セラミック」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今期のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

あなたの心に火をつけた出来事はなんですか? 学生の提案 尾堂真一・日本特殊陶業社長編

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2016/3/28 3:30
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■面倒くさい授業

川内 ひなの(立命館慶祥高校3年、18歳)

「起業家講座」は私が通っていた高校での授業だ。私たちは「起業家」となり、自分たちのやりたいことをビジネスとして行う。やりたいことが具体的になかったので最初は本当に難しく、一番面倒くさい授業と考えるようになった。しかしこの授業は私の心に火をつけた。

起業家講座では社長を決め、部署に分けて部長を決める。定款を作り、報酬を設定する。資本金を集めるために株式を募る。時には残業もし、最後には株主総会を行う。私は営業部長として会社に貢献した。様々な苦悩も、喜びもあった。お客様を勧誘することができたとき、お客様が私たちのビジネスを通して喜んでいる様子を見たときだ。この授業を通して自分のやりたいことが見えてきた。そして、私は自分の中に原石を見つけた。今はその原石を、誰からも認められるようなダイヤモンドに磨き上げている最中だ。

■希望

伊葉 千春(京都女子大学法学部2年、20歳)

大学1年の春休みにインドを訪れた。その経験は今の私の原動力だ。そこで私は人がつくりだすエネルギーは希望となるということを学んだ。都市、農村問わずインフラ整備は十分でなく、快適とは言い難い暮らしがあった。しかし、そこには私が日本で感じた事のないすさまじいエネルギーがあった。それは、どんなに貧しい環境であろうと生きることを無駄にせず、国や将来に期待している人々から感じた。日本では負のエネルギーに出会う事は多いが、プラスのエネルギーに出会う事は少ない。そんな私はインドでの経験により、世の中に対しての見方が変わった。社会の傍観者でしかなかったが、これからは自分が主人公になろうと思った。一人一人が社会の主人公になれば何か変わるのではないかと思ったからである。今ある環境に満足するのではなく、より良い社会にするためには常に希望を持ち続け、行動することが大切であると気付いたのである。

■ライバルはWikipedia

山口 瑞樹(海陽学園海陽中等教育学校中学3年、15歳)

私は2001年1月15日に生まれた。小さい頃から好奇心旺盛で、いつも父に「何か教えて」とねだり、手に入れた知識を周囲の人々に自慢していた。「よく知ってるね」と褒められるのがうれしかった。しかし、小学1年生の頃、私はとんでもない「物知り」に出会った。インターネット上の辞典、Wikipedia(ウィキペディア)だ。彼は私よりはるかに広く深い知識を持っていた。しかも、よりによって誕生日が2001年1月15日。負けず嫌いの私にとって、最強のライバルの出現だった。その時、心に火がついた。より多くの人の話を聴くようになり、興味を持った分野を本などで勉強するようになった。知識の厚さと幅を自ら広げる努力を繰り返した。

今ではWikipediaに勝てるのは、自分の頭で思考できる点しかないと思っている。しかし、思考は豊かな情報にもとづく。幼い頃から身につけてきた大切な知識を使い、未知の真理を切りひらく数学者になることが今の私の夢だ。

次回の未来面

次回、4月4日付未来面ではヤマトホールディングス社長の山内雅喜さんが課題を提示します。アイデアを広くお待ちしております。

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