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「セラミック」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今期のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

あなたの心に火をつけた出来事はなんですか? 学生の提案 尾堂真一・日本特殊陶業社長編

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2016/3/28 3:30
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■噛むよろこびの提供

薦田 侑季(中央大学商学部3年、21歳)

「食べ物を噛(か)んで食べられない」。そんな時に私の心に火はついた。歯科矯正を始めてから、歯科医に行くたびに歯が動くので痛くて噛めない状況が続いた。今まで当たり前のように使っていた自分の歯が、コメを噛むことすらままならない。一週間ほど、ゼリーや豆腐だけを食べる日々が続き、幸せを感じるはずの食事が、食べたいものを食べられない怒りで作業に感じられた。ふと、高齢者になったら、また同じ苦しみがおとずれるのではないかと思った。噛む力がなくなり、噛んで食べられなくなる。歳をとって再び、噛めない苦しみを味わいたくはない。そのためにイノベーションを起こしたいと熱く思った。柔らかい食べ物の種類を増やすのはもちろんだが、歯や筋力に負担をかけずに「噛める」道具がほしいと強く思った。50年後までに実現できることを願っている。

■テキサスでの学び

野口 裕太(上越教育大学大学院学校教育研究科1年、32歳)

姉妹都市交換留学プロジェクトで訪れた米テキサス州の中学校での生活は、その後の私の人生に大きな影響を与えた。当時の私は中学生といえば部活動に打ち込むことが当たり前と思っていた。しかし、テキサスで見た中学生は放課後活動として自分が興味のあることに打ち込んでいた。それも、その道のプロの下で伸び伸びと活動していたのだ。日本ではとかく協調性や集団ありきの指導が行われがちだが、現地で見た中学生の姿はそれとは正反対だった。徹底して効率を追求し、自分の将来に対して時間とお金を投資するという精神が親子共に浸透していたのだ。

私は日本に帰国してから「自分の強みは何か」ということを常に考えるようになった。もちろん、日本の教育には日本ならではの良さもあるだろう。しかし、世界で伍(ご)していく日本人を育てるためには、従来通りの教育観では立ち行かなくなるのではないだろうか。

■宇宙衛星

内川 涼介(海陽学園海陽中等教育学校中学2年、14歳)

僕の心に火が付いた、つまり夢を持つきっかけとなったのが小学2年生の時に買ってもらった宇宙図鑑だ。その本をながめていたら、いつの間にか宇宙が好きになっていて将来宇宙にかかわる仕事がしたいと思うようになった。その夢が具体化していったのは、小学3年生の時。そのころ、小惑星探査機「はやぶさ」が長い時を経て、地球に帰還してきたのだ。僕は感動して「これを造りたい」と思うようになった。そこで、どうすればそんなものを造れるか調べたところ宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入ればなれる、ということだったので勉強を頑張り、中学受験をし、今に至る。これからは、ここで勉強をさらに頑張り大学の工学部に入って「宇宙工学」を学びたい。そして、小惑星探査機を造り打ち上げ、宇宙の謎を一つでも解決したい。次の世代に誇れるように、これからも自分の夢に向かって頑張ろうと思う。

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