2019年9月18日(水)

「ロボホン」が訪日客案内 シャープ・京急

2017/3/22 13:50
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シャープは22日、京浜急行電鉄などと訪日外国人にロボット型携帯電話「ロボホン」を貸し出すサービスを4月25日から始めると発表した。京急羽田空港国際線ターミナル駅で貸し出し、中国語や英語に対応したロボホンが観光スポットを紹介する。訪日客と接点があり観光サービスにノウハウがある電鉄企業などと組むことで、ロボホンの普及を加速させる狙いだ。

4月から羽田空港で外国人観光客へのレンタルサービスが始まるロボット型スマホ「ロボホン」(22日)

4月から羽田空港で外国人観光客へのレンタルサービスが始まるロボット型スマホ「ロボホン」(22日)

「どうしたの」。東京・浅草を観光する旅行者がもぞもぞと動き始めたロボホンに話しかける。呼びかけられたロボホンは身ぶり手ぶりを交えながら「この近くに人力車に乗れるところがあるみたいだよ」と返事をした。貸し出しサービスを紹介する動画の一場面だ。

旅行者は、写真を撮るといった基本機能に加え、「ロボてなし」という専用機能を利用できる。位置情報をもとにロボホンが近くの観光スポットを紹介してくれる機能で、浅草や渋谷など30カ所程度が登録されている。

レンタル料金は日数によって変わるが、1泊2日(24時間)の場合は税別1500円だ。インターネットにつなぐにはWi-Fi(ワイファイ)ルーターが別途必要になる。まずは20台程度を用意し、年間800人程度の利用を見込む。

今回の貸し出しサービスの特徴は4社が協力している点だ。まずシャープがロボホンを京急に販売。京急がレンタルサービスを手掛けるほか、ロボホンの関連グッズを販売して認知度を高める。実際の貸出業務は、空港などで訪日客向けにモバイルルーターの貸し出しを手掛けているビジョン(東京・新宿)が引き受ける。

ロボてなしを開発したのはソフト開発会社のフューブライト・コミュニケーションズ(東京・中央)だ。同社はヒト型ロボット「ペッパー」向けのソフトウエアなどを開発してきた。「レンタルの運用などは自社にノウハウがない。各社の力を借りて一緒にやっていきたい」。ロボホンを開発したシャープの景井美帆氏はこう話す。

シャープは昨秋、ロボホンの法人向け展開を始めた。倉敷館観光案内所(岡山県倉敷市)や自動車販売店などで採用が始まっているが、まだ途上だ。「これまではBtoB(企業間取引)止まりだが、今回のサービスは(一般消費者まで巻き込む)BtoBtoCのためより多くの販売台数を見込める」と景井氏は期待を寄せる。

この数年で身近になってきたロボットだが、足元でうまく活用されているとは言いがたい。シャープは自前主義にこだわらず、柔軟に外部の力やアイデアを組み合わせることでロボホンの活躍の場を模索し、広げようとしている。

(大阪経済部 香月夏子)

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