2017年11月25日(土)

村田製作所、米スマホ部品会社買収を発表
次世代先行狙う

2014/8/22付
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 村田製作所は22日、米電子部品メーカーのペレグリンセミコンダクター(カリフォルニア州)を買収すると発表した。ペレグリンはスマートフォン(スマホ)の高速通信機能を担う部品の世界大手で、買収額は4億7000万ドル(約490億円)。スマホ向けの電子部品メーカーの間で買収を通じて幅広い製品をそろえて競争力を高める動きが広がりそうだ。

 ペレグリンは米ナスダック市場に上場し、2013年12月期の売上高は2億ドル。電波を送受信しデジタル信号に変換する電子部品を主力とする。村田製作所は1株当たり12.5ドルの買収価格を提示した。ペレグリンの臨時株主総会で過半数の株主の賛成を得れば、年内にも買収を完了する。

 現在、ペレグリンの最大の商品供給先は村田製作所だ。同社は買収によって電波を送受信するための電子部品を内製化して、米アップルや韓国サムスン電子などに一括供給できるようになる。

 メーカーの高機能化の要求にも応じやすくなり、高速通信サービスに対応する次世代部品の開発で競争力が高まる。今春にパナソニックの通信向け電子部品事業を米社が買収したのも、幅広い部品を一括供給する狙いがある。

 日本の電子部品大手はTDKやアルプス電気などがスマホ向け事業で成長している。米国や韓国の企業との競争も激化しており、開発力強化に向けM&A(合併・買収)の機運は高まっている。

 村田製作所は14年3月期の連結売上高が前の期比24%増の8467億円、営業利益は2.1倍の1259億円だった。通信向けは売上高全体の半分強を占め、収益拡大のけん引役だ。特にスマホの電波の送受信関連では一部の部品で約4割の世界シェアを持つ。今回の買収で新興国などで急増する需要も取り込む。

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