2018年11月19日(月)

禅譲撤回「急にさみしくなった」 ソフトバンク孫氏

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2016/6/22 7:28
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――将来、後継者を再び社外からスカウトする考えはありますか。

孫氏「いまはまだ考えていない。社長にずっと集中する気持ちに戻っている。後継者のことは今、頭の中にない」

――アローラさんがソフトバンクで働いたのは2年足らずですが、孫さんはどう評価しますか。

孫氏「僕は中国・アリババ集団への投資などうまくリターンを得ることができたものがあるが、失敗もたくさんある。今までは趣味のような投資をしてきた。だがニケシュはプロフェッショナルな分析や資産査定、交渉、投資後の継続的なマネジメントを持ち込んでくれた。ソフトバンクの社内にはなかった構造的な仕組みだ」

アローラ副社長(左)は孫社長が三顧の礼で引き抜いた後継者だったが…(15年10月)

アローラ副社長(左)は孫社長が三顧の礼で引き抜いた後継者だったが…(15年10月)

「ニケシュが来てから彼を尊敬する米シリコンバレーの有能な人材が集まり、今までソフトバンクが30年かけてもできなかったレベルの高い組織づくりができた。さすがニケシュだと思う」

「僕は投資した株を抱えていたい気持ちが強く、売るのが苦手だった。売らなければならない状況に追い込まれて売ることはあったが、伸び盛りで高い評価を得ている時に売るのが一番だ。資産を現金化する大切さを学んだ。(アリババ株の売却などで)約2兆円の現金を1カ月で手にする。今までの日本のビジネス史上、例がないと思う」

――アリババ株などをさらに売る計画は。

孫氏「当分はない。今回、これだけの規模(の売却)で苦労したから」

――ゲーム子会社のフィンランドのスーパーセルを7700億円で中国・騰訊控股(テンセント)に売却することで合意しました。またゲームに投資する考えはありますか。

孫氏「当面はない。ソフトバンクの過去の投資パターンをみてもらうと分かると思うが、パラダイムシフトの入り口で投資している。例えば、ゲームの中心がパソコンからスマートフォン(スマホ)に移りスマホゲームの時代がくると読んで(スーパーセルに)投資をした」

――引退を撤回した孫さんの次の野望はなんですか。また、そのためにアリババ株の売却などで得る2兆円の使い道は。

孫氏「とりあえずは(資金に)余裕があることが重要だ。次の大いなる投資の機会に恵まれれば、そのときに機動的に動けるポジションをつくっておくことが大事だ」

「情報革命をさらに続けてどんどんドライブしていきたい。もしかしたら、またクレージーな投資や事業を興すことが今後もあるかもしれない」

――具体的に検討している買収案はありますか。

孫氏「今はない。常に色々と狙ってはいるが。NTTドコモを買おうかとか(笑)。あり得ないでしょうけど」

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