2018年12月15日(土)

アスクル、火災発生5日後も鎮火せず 市場に不安

2017/2/21 11:01 (2017/2/21 18:52更新)
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インターネット通販大手のアスクルの物流拠点の火災が発生してから5日が経過した。同社によると21日時点でも「鎮火したという情報は入っていない」としており、出火原因や被害の詳細な状況を把握できていない。ネット通販の配送遅れが続いているほか、20日には3月16日に予定していた2016年12月~17年2月期の決算発表を延期すると発表。業績への影響が見通せず、株式市場でも不安が広がっている。

消火活動で外壁の穴開け作業が行われるアスクルの物流倉庫(21日、埼玉県三芳町)=共同

消火活動で外壁の穴開け作業が行われるアスクルの物流倉庫(21日、埼玉県三芳町)=共同

火災が続いているのは「アスクルロジパーク首都圏」(埼玉県三芳町)。アスクルの主力サービスである法人向け通販サイト「アスクル」や消費者向けの「ロハコ」の商品約7万点を首都圏をはじめ東日本地域に配送する中核の物流拠点だ。

21日の東京株式市場ではアスクル株への売りが続き、株価は一時、前日比2%安の3245円まで下げた。終値は同1%安の3280円で、火災発生の前日の15日終値からの下落率は10%に達した。

当初は鎮火までに「1~2日」ほどとみられていたが、火災発生から3日後の19日未明には倉庫内で在庫商品への引火によるとみられる爆発が2回発生。延べ床面積(約7万2126平方メートル)の6割強にあたる4万5000平方メートルが焼けたが、まだ鎮火していない。

今回の火災の影響で一部の商品の配送が通常よりも遅れているほか、在庫切れで注文を受け付けられない商品も出ているという。しかし、鎮火のめどがつかないため、設備や在庫商品の損失や消費者への影響などがどこまで広がるかも見通しにくい。

現時点では出火原因などは明らかになっていないが、株式市場では企業の物流拠点などで防火設備を増やしたり更新したりする企業が増えるとの思惑も広がっている。21日はセコム傘下で防災設備最大手の能美防災の株価が一時、前日比2%上昇。消火設備や消火器などを手掛けるモリタホールディングスも同2%高まで買われた。

アスクルは21日夕方に「午後4時時点で鎮火のめどはたっていない」と発表した。火の勢いは弱まりつつあるが、建物の外部からの消火活動が続いているという。

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