2019年5月23日(木)

ファンケル、遺伝子検査しサプリ提案 予防医療事業に本格参入

2014/10/21付
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ファンケルは21日、サプリメント(健康補助食品)を使った予防医療事業に本格参入すると発表した。遺伝子検査で生活習慣病のリスクを解析して顧客ごとにサプリを提案する。来春の食品の機能性表示の制度緩和でサプリも効き目を表示できるようになる。市場も倍の年1兆4千億円以上に広がる見通し。参入企業も急増するとみられ、商品やサービスの信頼性を競うことになりそうだ。

傘下のファンケルヘルスサイエンスが11月1日から予防医療サービス「グッドエイジングプログラム」を始める。利用希望者は通販サイトや全国約170の店舗で遺伝子検査を申し込み、専用の検査キットを使って口腔(こうくう)内の粘膜を採取し発送する。

遺伝子検査は大阪大学発のベンチャー企業、サインポスト(大阪市)に委託する。ファンケルが提携する医療関連機関「健康院クリニック」(東京・中央)の医師が検査結果に基づいて肥満や動脈硬化などの発症リスクを解析。顧客の体質に合ったサプリの紹介や生活改善提案の冊子を解析結果とともに送付する。

遺伝子検査の料金は1万4800円。サプリの価格(1カ月分)は病気ごとに1万円程度する。

矢野経済研究所によると、2013年度のサプリを含む健康食品市場は7113億円。機能性表示が緩和されれば新規顧客が獲得しやすくなり、市場規模が現在の倍以上になるとの予測もある。

現在、サプリは少なくとも150社が手掛けているとされる。制度緩和されればさらに増える可能性がある。ファンケルは遺伝子検査を組み合わせることでサービスの違いを出して成長市場を取り込む。

製薬会社もサプリ市場に足場を広げている。大衆薬市場が伸び悩んでいるためだ。医薬品メーカーのノウハウと信頼性が武器になるとみる。

武田薬品工業はユーグレナと提携しミドリムシを配合したサプリ「緑の習慣」(5880円、1カ月分)を発売した。ミドリムシは藻の一種で豊富な栄養素を持つ。

小林製薬は18年3月期にはサプリが主力の通販事業の売上高を14年3月期比で4割増の150億円にする。専門の電話窓口で薬剤師や栄養士の有資格者らの相談サービスなどを充実させる。

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