2019年9月23日(月)

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「グローバル時代に、保険ができることは」 柄澤康喜・三井住友海上火災保険社長 経営者編第4回(11月4日)

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2014/11/4 3:30
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<柄澤さんの主張>

●世界の様々な地域の社会に根を下ろし、「守るべき生活」を守るのが使命

●保険の「現場」はあらゆる場所に

●アジアは有数の災害多発地帯

柄澤康喜 三井住友海上火災保険社長

柄澤康喜 三井住友海上火災保険社長

保険はモノやヒトに密着し、リスクをカバーする仕事です。英ロンドンや米ニューヨークなど世界の金融センターのオフィスでモニター画面を眺めるだけではありません。都市のほか郊外の工場や農村、海上や未開地帯まであらゆるところに「現場」があります。保険ビジネスのグローバル化は地球上の様々な土地のニーズを知り、その市場に貢献し、共に発展していくためにローカル化、土着化を競う段階に入っています。

三井住友海上火災保険はちょうど90年前にロンドンに事務所を開設し、グローバル化の一歩を踏みだしました。現在39カ国・地域に約8000人の現地社員がいます。今、特に力を入れているのが東南アジアです。この地域は経済成長でビジネスチャンスが豊富な点が魅力なのはもちろん、「欧米とは異なる価値観を我々と東南アジアの人々は共有できるのでは」と直感したからです。共有できる価値観とは「長期的な関係性を重視する風土」です。

日本は世界的に見ても「老舗企業大国」です。調査会社によれば100年以上続く企業が2万社以上もあるそうです。企業が永続する秘訣は目先の利益にとらわれない長期的な視野でしょう。とりわけ、アジアの人々、企業には同じ感覚があるように思います。

一般的に保険は資産を大きく増やすような「攻めの金融商品」ではありません。「守るべき生活」があって初めて保険が求められます。保険は社会との関わりの中でレーゾンデートル(存在価値)を見いだされ、社会や人の人生に寄り添っていく商品なのです。

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