ソニーモバイル、最上級機を世界初披露 今夏以降に発売へ

2015/4/20付
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ソニーモバイルコミュニケーションズ(東京・港)は20日、スマートフォン(スマホ)の最上位機「エクスペリア Z4」を世界で初めて披露し、今夏以降に日本で発売すると発表した。カメラやオーディオなど得意とするAV(音響・映像)の先端技術を盛り込んだ。韓国サムスン電子が4月23日に先行して発売する最上級機「ギャラクシーS6」に対抗する。

「Zシリーズの一つの完成形となった」。20日記者会見した十時裕樹社長はZ4の出来栄えをこう語る。Z4は2013年春発売の初代から4代目。「ワンソニー」の旗印の下、カメラやオーディオ、テレビなどグループの持つAV技術の粋を集め、商品を磨いてきた。その進化の集大成となったという評価だ。

Z4は本体前面のカメラに約510万画素の画像センサーを備え、前モデルの2倍以上に画素数を高めた。焦点距離25ミリメートルの広角レンズも新たに搭載。流行の自分撮り「セルフィー」をより高画質に広い画角で楽しめる。

音質にこだわる顧客にも応え、オーディオ機能ではイヤホンやヘッドホンの周波数特性を測定し、自動で最適な音を出力する新機能を盛り込んだ。従来技術に比べ、最大約3倍の情報量をやりとりできる音声圧縮技術「LDAC(エルダック)」に対応し、ワイヤレスでも高音質な音楽を聴ける。Z4を取り扱う通信事業者は未定なため、価格は明らかにしていない。

NTTドコモが13年春からソニーや韓国サムスン電子のスマホに販促費を集中投下する「ツートップ戦略」を展開して2年が経過する。2年契約の満了者の端末の買い替えが増える見通し。サムスンは先んじてS6を出す。Z4は発表日と発売日の間隔が離れているが、サムスンへの対抗上、新商品を早く告知する必要があったとみられる。

ソニーモバイルは経営再建中で、従業員数の約3割に相当する約2100人の人員削減や販売地域の見直し、高付加価値商品への集中など構造改革を進めている。現状、収益を上げているのは日本のみとみられ、「日本は現時点で最も重要な市場」(十時社長)。日本の顧客基盤を守ることが、経営再建の足がかりとして重要性を増している。

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