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日本HP、3Dプリンティングに参入、リコーなどと協業

日本HPは20日、3Dプリンティング事業を開始すると発表した。一般的な手法と比べ最大10倍の速度と半分のコストで生産できる3Dプリンターを8月に発売する。試作品の作製のほか、最終製品として提供できる品質の3Dプリントができるのが売り。製品の設計・試作から生産まで幅広くニーズを取り込んでいく狙いだ。

日本HPが販売する3Dプリンターでプリントした試作品(20日、東京都内)

「次の産業革命をリードしていきたい」――。米HPの3Dプリンティングビジネス担当プレジデントのステファン・ナイグロ氏は、3Dプリンティング事業の日本展開を発表した記者説明会で、こう意気込んだ。

投入するのは試作品作製に対応した「HPジェットフュージョン3D3200プリンター」と、小ロットの最終製品も生産できる「同4200」の2機種。約30センチ×約40センチのプリントエリア一面に粉状のプリント素材を広げ、上から液体状の溶解促進剤を作りたい形に沿って噴射。加熱して固める工程を繰り返して立体を成形していく。

プリントエリア上で複数のパーツを一度に成形することで高速の3Dプリンティングを実現、パーツの寸法の精度や強度も高めた。

価格は「4200」で、プリンターと、固まっていない余分な材料を除去する後工程の機械などを合わせて約3800万円。他社製品では1000万円を下回る機種も少なくないなか高額だ。HPは今後、多品種少量生産のニーズが加速し、最終製品にも対応できる高品質の3Dプリンターに商機があるとみて幅広い製造業に訴求していく。

販売にあたってはリコージャパンと、3Dプリンターを手がける武藤工業(東京・世田谷)と協業する。両社はHPの3Dプリンターを導入する際のコンサルティングや、導入後のアフターサービスなどを手がける。HPの3Dプリンティングを体験できるデモルームも開設する。

日本は米国などに比べ、特に中小企業では3DのCAD(コンピューターによる設計)の利用が進んでいない面がある。3Dプリンティングを長く手がけてきた両社のネットワークを通じ、設計などからサポートできる体制を整えていくという。

最終製品の生産にも対応する「4200」は8月、「3200」は11月販売開始予定。米HPは昨年から3Dプリンティング事業を開始している。(若狹美緒)

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