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味の素、フランス冷食会社を買収 欧州で家庭用強化

味の素は20日、フランスの冷凍食品会社ラベリ・テレトル・スージェレ(LTS)社を買収すると発表した。買収額は非公表だが、30億円前後とみられる。LTS社はフランス国内で主に家庭用冷凍食品を手がけており、味の素は同社の販路を活用してギョーザなどの冷凍食品を販売する。買収を機に欧州での冷凍食品事業の基盤強化につなげる考えだ。

味の素は19日に、LTS社の親会社ラベリ・ファイン・フーズ社とLTS社の株式売買契約を締結した。11月にLTS社の全株式を取得する。

味の素はこれまでも外食店など向けに、業務用冷凍食品をフランスを中心とした欧州で手がけてきたが、家庭向け冷凍食品の販路開拓が課題だった。今年5月からは仏小売り大手のカルフールの店舗網を使い、ギョーザや炊き込みご飯などをフランス全土で販売。今回のLTS社買収で、家庭用の販売ルートをさらに強化する。

味の素によると、欧州の冷凍食品市場は2015年に約5兆2000億円の規模があり、安定的に成長しているという。今後も市場拡大が期待できることから、家庭用で現地の冷食需要を取り込む。

買収により、LTS社が持つ2つの冷食工場も手に入る。LTS社が手がけるデザートやパイ生地のおつまみなどの製品も継続して販売していく。味の素の欧州食品事業の売上高は買収により、約122億円と2倍の規模になる見込み。

味の素は2月に策定した中期経営計画で、冷凍食品を世界戦略商品に位置付けている。欧米市場を開拓し、20年3月期の食品事業の海外売上高を17年3月期(計画値)に比べ3割増の5274億円に増やす方針だ。

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