2019年1月16日(水)

パリ航空ショー開幕、国産ジェット「MRJ」初展示

2017/6/19 17:20
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【ルブルジェ(パリ郊外)=市原朋大】世界最大規模の航空・宇宙産業の展示会、パリ国際航空ショーが19日、当地のルブルジェ空港で開幕した。米ボーイングや欧州エアバスなどの世界の航空大手や部品サプライヤー、防衛大手が一同に集まった。日本勢では三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ」の実機を初めて展示しており、川崎重工業が製造した海上自衛隊の対潜哨戒機「P1」も展示された。

MRJは2015年の初飛行から2年弱を経て、初の展示となった。今年1月に発表したANAホールディングスへの初号機納期の延期は5度目で、20年半ばにずれ込んでいる。現地で飛行はせず、地上展示にとどめる予定だが、「腰をすえて顧客に事情を説明するという姿勢の表れ」(政府関係者)と評価する向きもある。パリへ飛んできたMRJの試験機パイロットを務めた安村佳之氏は19日、当地で取材に応じ「パリまで飛べたということで完成度の高さを証明できた」と胸を張った。

米航空当局から型式証明(TC)を取得するため、三菱航空機は外国人を過去最大規模の約600人に増やして作業を急いでいる。MRJ事業を社長直轄としてテコ入れを図る親会社の三菱重工業は、20年の納入時期の19年への前倒しを目指している。恒例行事となっていた新規受注の発表も19日午後5時(日本時間)現在でない。揺らいだ信頼回復に向けた顧客への事情説明に重きを置く。

一方、P1は海上の監視に使われる哨戒機としては初の純国産機で、防衛省と川崎重工業が共同開発した。武器輸出三原則の緩和を受け、日本は需要拡大につながる海外輸出を官民挙げて目指している。川重の並木祐之常務執行役員は「P1のパリ行きは快挙。C2輸送機も含めて海外にアピールしたい」と意気込んだ。

日本は米ボーイングの「B787」で機体構造部品の35%を供給するなど、航空機製造では欠かせないサプライヤー大国でもある。日本航空宇宙工業会のとりまとめでパリに出展するサプライヤーは計12社。IHIは米航空エンジン大手向けのファンモジュールや低圧圧縮機、ナブテスコは航空機の翼を制御するアクチュエーターなど世界的に高いシェアを持つ製品を展示して新規顧客を開拓する。

国際航空ショーは英国とフランスで交互に開かれており、会期は25日まで。主催者発表によると、2年前のパリ国際航空ショーでは150機が展示され、1300億ドル分の取引が成立した。19日は会場へ向かう幹線道路が朝から混雑し、会場入り口のブースも入場を待つ関係者や報道陣でごった返した。

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