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新経連が「失敗力カンファレンス」 久多良木氏ら経験語る

新経済連盟(三木谷浩史代表理事)は19日、経営者らが失敗を披露して議論する「失敗力カンファレンス」を都内で開いた。メーンのセッションでは、三木谷氏と元ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)社長の久多良木健氏、NTTドコモで「iモード」の誕生に関わった夏野剛・慶大大学院特別招聘(しょうへい)教授らが自身の失敗と教訓を語った。

久多良木氏は自分の失敗について、自身が創業したSCEが2004年にソニーの完全子会社になったことを挙げた。「自由にやれたからプレイステーション(PS)が生まれた。ソニー本体に取り込まれたことで外部の技術も使えず、内部からも色々言う人が出て難しくなった」と述べた。

当時のソニーに関して、自身を「失敗の総合商社」とし「当時はとにかくチャレンジが楽しかった。プレステは反対が多かったが社内規制を突破したり、販路を変えたり、チームで戦った」と振り返った。

そのうえで「今は失敗を前にすくんでしまっているのではないか」と指摘。「失敗は次への突破口になる」と強調した。

夏野氏は、米グーグルの基本ソフト(OS)アンドロイドも米アップルのiPhone(アイフォーン)も、日本の技術などをモデルに誕生したと指摘した。

誕生に関わったiモードでは「周囲は誰も成功すると思っていなかったから、米国の技術を持ち込んだりデザインを自分で決めたり好きなことができた」と語る。

夏野氏は「NTTドコモの役員になった05年ごろから、社内でデザインにまで文句を言ってくる人が出てきた。当時のアイフォーンを見て、これは負けると思い退職した」と明かした。

夏野氏は「失敗した人が再挑戦できるようにすべきで、失敗事例を構造的に蓄積することも必要」と指摘する。企業が、組織として失敗を検証する仕組みが必要との認識を示した。

「1000億円以上の高い授業料を払った」。三木谷氏は05年のTBSへの買収提案をそう語る。三木谷氏は「ネットとテレビの融合をするために自分は楽天をやっていたという思いがあった。ただ、メディアに理解してもらえなかったし、固執して損失がさらに大きくなった」と振り返る。

ただ、失敗については「TBSは数字で結果が出ているが、失敗を失敗と思わない力も大事」と述べた。加えて、「失敗を恐れない力こそ『失敗力』。大概の失敗はたいした失敗ではないとどんどんリスクをとるように意識を変えるべきだ」と訴えた。

三木谷氏は企業の姿勢についても「製造業が主体の時代はモノを作って輸出すれば良かったが、ネットの時代になり、海外に開かれるようになった。今度は組織がグローバル化に挑戦していかなければならない」と述べた。

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