サイバー攻撃、終わりじゃない 防衛企業トップが警鐘

2017/5/19 18:11
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 ロシアの情報セキュリティー会社、カスペルスキー研究所のユージン・カスペルスキー最高経営責任者(CEO)は19日に都内で記者説明会を開き、世界規模で起きたサーバー攻撃に関し、ハッカー集団「シャドー・ブローカーズ」が手元にある攻撃ソフトをすべて公開した場合、「大惨事になる」と述べた。同集団は米国家安全保障局(NSA)などが開発したソフトを6月から公開すると宣言している。

カスペルスキーCEOは「国家機関が開発した攻撃ソフトの流出に警戒が必要」と語る
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カスペルスキーCEOは「国家機関が開発した攻撃ソフトの流出に警戒が必要」と語る

 カスペルスキー氏は「国家機関が開発した攻撃ソフトは極めて高度で、公開によって犯罪者の手にわたったら考えうる最悪の事態を迎える」と警鐘を鳴らす。

 12日に世界を襲った大規模サイバー攻撃では、シャドー・ブローカーズがネットで公開した攻撃ソフト「エターナルブルー」がコンピューターウイルスの拡散に使われた。エターナルブルーはNSAから流出したとみられている。感染力は爆発的で、150カ国で20万件を超える被害が出た。どうやって企業や公的機関のネットワークにウイルスが侵入したかは、いまだにわかっていない。

 シャドー・ブローカーズは16日にネットを通じて、NSAなどが開発したとするほかの攻撃ソフトや、核開発情報なども手元にあり、6月以降月額制のかたちで順次利用できるようにするとしている。モバイル機器やブラウザー、ルーターに対する攻撃ソフト、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の欠陥を突くNSA開発の攻撃ソフト、ロシア、中国、北朝鮮、イランの核とミサイル開発情報などが手元にあるという。

 企業はマイクロソフトが無償提供する欠陥修正ソフトを端末に導入するなどして、防御を固める必要がありそうだ。(吉野次郎)

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