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スカパー、痛すぎるJリーグ喪失 加入者純減16万件

キラーコンテンツだったJリーグの放映権を失ったスカパーJSATホールディングスは19日、2017年3月期の決算説明会を開いた。利用者離れに歯止めをかけたい……。経営幹部が口々に語ったのは、危機感と反転攻勢への決意だ。期末の加入者数は16万件の純減で、18年3月期は大幅な減収減益を見込む。ネット配信の参入で有料動画視聴は多様化しており、競争環境も厳しくなるばかり。再び成長軌道に戻れるか。

スカパーの高田社長は、コンテンツを育てる視点の必要性を強調(19日の決算説明会)

「今期の1万件純増はなんとしてでも死守して、純減のトレンドを転じたい」。経営戦略担当の仁藤雅夫取締役は力を込めた。17年3月期末の加入者数は332万人。16年3月期末比16万2千件の純減は、ハイビジョンに全面移行し標準画質のサービスをやめた15年3月期の25万5千件に次ぐ大きさだ。

Jリーグは長くスカパーのコンテンツの柱だった。07年からJ1、J2の全試合を放映し、サッカーファンを獲得してきた。それを奪ったのは英動画配信大手パフォームグループ。10年で2100億円という桁違いの金額でJリーグの放映権を得た。

このJリーグの大きな穴を、スカパーはどうやって埋めるのか。サッカーファンをつなぎ留め、あるいは再加入してもらうために投入したのが、欧州や日本の天皇杯が見られる「スカパー!サッカーセット」だ。

もっとも、これだけでJリーグで離れた顧客を全て取り戻せるとは考えていない。高田真治社長は「爆発力のある大型コンテンツはなかなかない。コンサート、オリジナルドラマなどを組み合わせていく」と話す。

スカパーからJリーグの放映権を奪ったパフォームグループは、放送ではなく、ネット配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」で試合を流す。放送と通信の垣根がなくなり、有料動画視聴の世界を取り巻く競争環境はかつてなく厳しくなっている。「みんなが注目しているコンテンツではもう遅い。注目が集まりそうなものを早くから手掛け、我々の手でコンテンツを育てるという視点も必要だ」と高田社長。有料放送を長く手掛けてきたスカパーの目利き力が試されている。

(篤田聡志)

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