2019年9月20日(金)

下請け管理体制、懸念の声 新名神工事で事故相次ぐ

2016/5/19 23:18
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新名神高速道路の建設現場で事故が相次ぎ、建設会社の安全管理への不安が高まってきた。横河ブリッジホールディングスの子会社が橋桁を落下させたのに続き、19日にIHI子会社の工事でも仮設の台が倒れる事故が発生。人手不足が影響したとの見方もある。2020年の東京五輪などのインフラ建設に向け、建設各社は人員や工程に無理がないかどうかの徹底した点検を迫られる。

横河ブリッジHDの藤井久司社長は19日開いた決算説明会で、4月22日に神戸市で起きた橋桁の落下事故について「関係者にご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわびしたい」と述べた。17年3月期の連結最終損益見通しは、事故に関わる損失が不明確なため開示しなかった。

事故は新名神高速の延伸工事現場で発生。橋桁が落下し、作業員2人が死亡、8人が重軽傷を負った。橋桁の工事を請け負っていたのが横河ブリッジHDの事業子会社、横河ブリッジだった。

横河ブリッジは1997年にも北海道で橋桁がずれて3人が死亡する事故を起こしており、北海道内の工事で指名停止処分を受けた。藤井社長は「今後の受注にマイナスの影響が出ることは否定できない」と話した。

19日には同じ新名神高速の工事現場で橋桁の架設工事に使用する「ベント(仮受け台)」が倒れる事故が起きた。工事をしていたのはIHIインフラシステム(大阪府堺市)で「原因は不明で調査中」(同社)という。

業界関係者は事故が相次いで起きた背景として「人手不足が慢性化している」と指摘する。

横河ブリッジHDの藤井社長は「人を絞って工事をすることはない」と述べ、人手不足が事故の原因との見方を否定した。ただ、実際の作業に下請け会社を使う構造は他の建設現場と同じで、管理が行き届いていなかった可能性は残る。

東京五輪に向けた建設ラッシュや東日本大震災の復興需要で、建設現場の人手不足は今後も続きそうだ。工事を受注する各社は下請けも含めた人員確保や安全対策の把握が欠かせない。

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