上海自動車ショー開幕 AIやIoT続々

【上海=杜師康佑】上海国際自動車ショー(上海モーターショー)が19日、中国・上海で開幕した。トヨタ自動車やホンダ、日産自動車、独フォルクスワーゲン(VW)など世界18の国・地域から1000社の自動車メーカーや関連企業が出展。環境対応車や中国で人気の高まる多目的スポーツ車(SUV)を展示する。
ホンダは人工知能(AI)を搭載したコンセプト車「NeuV」、SUVの新型「CR-V」を中国で初めて披露。日産は自動運転などの先端技術を取り入れたコンセプト車「Vmotion2.0」を中国で初めて公開した。
英IHSオートモーティブによると、中国の自動車市場(中大型バス・トラック除く)は2016年に2758万台。16年は小型車減税を追い風に15年比で13%伸びた。17年は減税幅が縮小されたことに伴い、成長は減速が予想される。
その中でも若者を中心にSUVの人気が高まっており、各社はラインアップの強化に動いている。三菱自動車は最上級モデルに位置づけるコンセプト車「GT-PHEVコンセプト」を参考出品するなどSUV色を前面に出した。
一方、欧米勢ではVWがSUVとクーペのデザインを取り入れた電気自動車(EV)「I.D.CROZZ」を世界初公開。コネクテッドカー(つながる車)としての機能も持つ。米ゼネラル・モーターズ(GM)は合弁会社を通じて発売した「ビュイック」ブランドのプラグインハイブリッド車(PHV)「ヴェリテ5」を展示する。
上海モーターショーは19~20日がメディア向け、21~28日が一般公開となる。