2018年11月20日(火)

京大発VB、EVスーパーカー海外販売 4000万円

2017/4/18 13:26
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京都大学発の電気自動車(EV)ベンチャーのGLM(京都市、小間裕康社長)は18日、開発中の高級ス―パーカー「GLM G4」を海外でも販売すると発表した。価格は4000万円を想定し、国内外で1000台の販売を目指す。2019年から量産をはじめ、国内に加え欧州や中国などで発売する。G4は同社にとって2モデル目で、現行の「トミーカイラZZ」は国内での販売にとどまっていた。小間社長は「日本の技術を発信するショーケースとして広く売り出したい」と話す。

GLMが同日発表した開発中の新モデルG4は動力源が電池とモーターのEVだが、最高出力は540馬力で、発進から3.7秒で時速100キロメートルに達するスーパーカーの性能を持つ。一回の充電で走り続けられる航続距離は400キロメートルで4人乗り可能な車内空間も特徴のひとつだ。19年の量産に向けて今後安全性テストや改良を続ける。

価格は欧州ブランドなどの超高級車と同程度の4000万円程度を想定している。強気に見えるがこれはあえての価格設定。同社が目指すのは「EV版のフェラーリ」(田中智久取締役)だ。「高級車のほうが実は競合が少なく市場を狙いやすい」と小間社長も説明する。一方で部品メーカーと共同で最先端の技術を投入することで性能を高めて価格に見合ったクルマに仕立てる。現在複数の協力企業と専用のモーターや電池、車両制御ユニットの開発を進めている。

ベンチャーの同社が部品メーカーと組める理由も価格設定にある。通常の量販車種ではコスト重視になり新しい部品の実用化には時間がかかる。価格帯が高く少量生産のGLMと組むことで開発中の製品をクルマに搭載しやすくなり、部品メーカーも技術発信がしやすくなるのだ。

今回のG4では初めて海外展開も予定する。欧州各国や香港、中国、中東での販売を検討している。19年の量産後、公道走行の承認がとれた地域から販売をはじめる計画。拡販にあわせて量産体制を整えるため欧州でも協力企業を通じて製造してもらう考えだ。「日本の技術を多くの人に知ってもらいたい」と小間社長は意気込む。

安全性の確認など乗り越えるべきハードルはいくつかあるが、米テスラの時価総額が10日、一時的ながら米ゼネラル・モーターズ(GM)を超え米自動車業界で首位となったようにEVや新興メーカーへの期待感は高まっており、GLMにとっては追い風だ。自動車業界の変化をうまくつかみ取り一段と成長できるかに注目が集まる。

(香月夏子)

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