2019年9月16日(月)

 未来面は、日本経済新聞社が読者や企業トップの皆さんと課題を議論し合いながらともに作り上げていく紙面です。今年のテーマは「経営者と話そう。」。課題先進国である日本でこそ、問題解決のアイデアと経験がより生きてきます。経営者とともに、課題を解決する新たな発想づくりに挑んでみませんか。アイデアの投稿はこちらまで。

「地球と共存するために、今やるべきことは」 小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長 経営者編第2回(9月1日)

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2014/9/1 3:30
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<小林さんの主張>

●自然環境の持続性を守ることも経営の大きな柱の一つ

●続く異常気象と高まる食料不安

●英語力とICT 若者は2つの力を

21世紀に入り14年目になりますが、どんどん地球が傷んでいることを実感します。たとえば、今夏も日本の各地が気象庁用語で「これまで経験したことのないほどの豪雨」に見舞われましたし、東京都内で大粒の雹(ひょう)が降り積もりました。世界をみても大洪水や竜巻、巨大台風が各地に発生しています。明らかに地球温暖化に伴う気候変動に伴う異常気象が起きています。日本でこそ少子高齢化対策が焦眉の急ですが、世界の人口は70億人を突破して増え続け、2050年までに90億人を超えるのは確実です。人口を支えるための食料生産は1人当たりの耕地面積の減少と淡水資源の不足によって厳しさを増しています。

小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長

小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長

私たちは「地球の持続性の維持」という問題に直面しています。しかも今起きている変化は、気候変動や人口増加など短期間で元に戻すことができない不可逆的な性質を持っていることを認識すべきです。企業は利益を追求する組織ですが、存続するには地球の持続性が維持されなければなりません。

三菱ケミカルホールディングスは、経営を「利益」「イノベーション」という企業やメーカーとしての当然の尺度とともに「サステナビリティ(持続性)」でもとらえて、この3要素をそれぞれ軸とした「3次元経営」を進めています。サステナビリティについては独自の指標をもって目標を立て、毎年、自己評価をしています。経営では自己資本利益率(ROE)が重要な指標になりますが、それだけでは企業の責任は果たせないのです。3つの軸のバランスがとれた状態、すなわち「中庸」を目指さなければいけないと思っています。

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