2019年1月18日(金)

日立化成、米再生医療大手を買収 がん治療用細胞製造を強化

2017/3/17 19:41
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日立化成は17日、米国にある再生医療用細胞の大手、PCT(ニュージャージー州)を買収すると発表した。既にPCTに19.9%を出資しており、残る80.1%も7600万ドル(約88億円)で追加取得して5月中に完全子会社化する。PCTが持つ米国の拠点を活用し、がんなどの治療に生かせる再生医療用の細胞を日米で生産できる体制を整える。

日立化成の米子会社を通じ、PCT親会社のカラドリウス・バイオサイエンシズ(同)からPCT株を取得する。PCTの2015年12月期の連結売上高は2600万ドル(約30億円)で連結営業損益は160万ドル(2億円)の赤字だった。

日立化成は16年3月にはPCTに出資し、再生医療用の細胞製造に関するノウハウを得てきた。18年には横浜市内の新拠点で再生医療用の細胞製造を始める予定だ。再生医療事業の国際展開をめざすうえで、米国に2つの製造拠点を持ち、海外での知名度も高いPCTの買収が有利になると判断した。

日立化成は今後、日立製作所グループが持つ研究設備やIT(情報技術)機器を活用し、高品質な細胞を低コストでつくれるようにする。容器や試薬といった消耗材の開発もめざす。

日立化成の主力は半導体材料などで近年はライフサイエンス分野を強化している。16年後半には武田薬品工業の子会社で再生医療関連の試薬大手、和光純薬工業の買収を巡って富士フイルムホールディングス(HD)とも争った。

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