2019年2月18日(月)

英BAT、米レイノルズと統合合意 買収額上げ5.6兆円で

2017/1/17 21:38
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【ロンドン=黄田和宏】英たばこ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は17日、米2位のレイノルズ・アメリカンと経営統合することで合意したと発表した。BATは未保有のレイノルズ株を494億ドル(約5兆6千億円)で取得する。電子たばこなどの新分野が成長する米国事業を取り込み、上場企業で世界首位の米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)に対抗する。

「キャメル」などのブランドを持つレイノルズは電子たばこも強化している=ロイター

BATは現金と株式を用いて、レイノルズ株を1株あたり59.64ドルで取得する。2016年10月の買収提案時の同56.50ドルから取得額を引き上げた。BATは現在、レイノルズの42.2%の株式を保有しており、残りの57.8%を追加で取得する。

BATのニカンドロ・デュランテ最高経営責任者(CEO)は「レイノルズとの統合は、世界の最も魅力的な市場に直接アクセスできる、より強く、グローバルなたばこおよび次世代製品の企業を生み出す」と述べた。米国では電子たばこなどの新分野が拡大しており、事業の魅力が高まっている。喫煙者の減少で先進国でたばこ市場が縮小傾向にあるなかで成長を取り込む狙いがある。

BATはラッキーストライクやケント、ダンヒルなどの主力ブランドを抱える。一方、レイノルズはキャメルなどを持つことで知られ、15年に米3位のロリラードを買収してシェアを高め、電子たばこ分野などを強化している。

かつて米国市場は健康被害に関する訴訟リスクが高く、BATは04年に米国事業をレイノルズに売却する見返りに、同社株を取得し、一度は米国から撤退していた。

世界展開するBATと、米国に強いレイノルズは地域的な事業の重複がないため、今回の統合にあたっては独占禁止法の観点からも規制当局の承認を得やすい見通し。両社は今年9月までの経営統合をめざす。統合3年後までに、少なくとも年間4億ドルのコスト削減効果が出るとみている。

BATのレイノルズ取得は、米国を巡るたばこ業界の再編につながる可能性もある。上場企業で売上高世界首位のPMIとマールボロを持つ米首位のアルトリア・グループはもともと同じ会社で、再び統合する可能性が取り沙汰されている。

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