自動車用電子ミラー開発を加速 部品大手の村上開明堂など
自動車部品大手がカメラとモニターで視界を確認する電子ミラーの開発を進めている。バックミラー最大手の村上開明堂は17日、サイドミラーのカメラで撮った映像を車内のモニターで表示するシステムを開発したと発表した。デンソーや仏ヴァレオも製品化を急いでいる。
国土交通省は同日、自動車のバックミラーやサイドミラーの代わりにカメラとモニターで視界を確認する「ミラーレス車」の製造を認めると発表した。保安基準を改正し、18日から施行する。乗用車やトラック、バスなどが対象で、二輪車は含まない。
村上開明堂の電子ミラーはサイドミラーなど4カ所にカメラを取り付け、ルームミラーの位置にある液晶モニターに表示する。後退時には画像の一部が駐車操作を支援する画像に切り替わる。2019年3月期に量産を始め、25年度にはミラー生産の1割超を電子ミラーに切り替える計画だ。
デンソーは昨年秋の東京モーターショーで電子ミラーを自動運転を想定したシミュレーターに載せ、初公開した。ヴァレオもこのほど独自開発したシステムを搭載した実物大の模型を日本で初めて公開し、日本車大手向けにも販売する考えだ。