テーマパーク・遊園地の14年売上高、初の6000億円超え

遊園地・テーマパークの市場が拡大している。経済産業省が17日発表した特定サービス産業動態統計によると、2014年の市場規模は13年比6.3%増の6065億円となり、00年の調査開始以来初めて6千億円を超えた。東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)など大型施設が人気を集めるほか、地方の中規模施設も入園者数を伸ばしており、消費増税後の逆風下でも堅調に推移したレジャー消費を裏付けた。
遊園地・テーマパークの市場規模を、ほかのレジャー・娯楽関連分野と比べると、13年度で6756億円だった玩具(小売りベース、日本玩具協会まとめ)に迫る。4年ぶりに2千億円台を回復した映画の興行収入(14年で2070億円、日本映画製作者連盟まとめ)のほぼ3倍の規模となっている。
14年度のTDRの入園者数は過去最高だった13年度に次ぐ3040万人となる見通しだ。東京ディズニーランドで3月まで実施する大ヒット映画「アナと雪の女王」がテーマのパレードなどが集客に寄与する。

映画のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は17日、週内にも14年度の累計入園者数が過去最高だった01年度の1102万人に並ぶと発表した。
14年度の入園者数はハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が15%、ひらかたパーク(大阪府枚方市)は11%伸びると見込んでいる。
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