海図パネルに書き込み 日本郵船・日本無線が運航支援装置

2017/5/17 13:47
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 日本郵船日本無線は新型の運航支援装置を共同開発し、17日、横浜港に停泊中のクルーズ船「飛鳥2」の船上で公開した。大型のタッチパネル式スクリーンを使い、紙の海図と同じ感覚で電子海図に書き込んだり、距離を測ったりできるのが特徴。来年度以降に竣工する同社保有の船舶から順次導入する。

46インチ型のディスプレーに表示した海図に直接書き込んだり、距離を測ったりできる(17日、横浜市)

 従来、船舶が航海する際は、予定航路や漁船が密集している海域などの航海情報を紙の海図にペンを使って直接書き込んでいた。近年はECDIS(エクディス)と呼ばれる電子海図表示装置が普及。ディスプレーに海図を表示して船を運航しているが、キーボードなどでの操作が基本で、航海情報を書き込むのに手間がかかるなど操作性に課題があった。

 新しい運航支援装置は、船の操縦室にあたる船橋に置かれた大型のタッチパネル式ディスプレーにエクディスの海図を表示。指先で直接海図に書き込むことができるほか、異なる2地点を選んで距離を表示させるなど、感覚的な操作が可能となった。日本郵船海務グループ航海チームの桑原悟チーム長は「海図に手書きしたいという声が大きかった」と話す。

 船橋から離れた機関室などにいる人のタブレット端末に画面を表示させることも可能で、乗組員が瞬時に航海情報などを共有できる。航海中の機器などのチェックリスト機能も搭載。船員が手書きしていたチェック時の航海地点を自動で記録するなど、負担を軽減した。

 船舶の機器やエンジンなどの状況をデータ化し、陸上にある本社のオペレーション部門などに送信して直接情報を共有できる仕組みも備えた。火災や衝突事故のような緊急時にも船から陸へ情報を送信し、迅速に対応できるようにした。

 日本郵船は今年1月から「飛鳥2」に試験搭載し、運用テストを重ねてきた。来年度竣工する新造船を皮切りに、グループが保有する貨物船や旅客船に順次導入する方針。共同開発した日本無線は「郵船だけでなく、全世界に規格として発展させたい」としている。

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