中四国・九州で総合スーパー(GMS)などを展開するイズミは16日、北九州市の食品スーパー、スーパー大栄を子会社にすると発表した。イズミはTOB(株式公開買い付け)で現在約27%の出資比率を最大51%まで引き上げる。両社は1月に資本提携を発表し共同の仕入れや店舗運営などが軌道に乗ってきた。消費増税後の地方景気の不透明感が強く関係強化でコスト競争力を高める。
地方スーパーでは10月にマエダ(青森県むつ市)など東北が地盤の4社が経営統合するなど再編機運が高まっている。
スーパー大栄の上場は維持する。買い付け価格は183円で期間は17日から2015年2月5日まで。買い付け総額は3億9345万円。スーパー大栄はイズミとの提携で業績を立て直してきた。イズミの傘下入りで相乗効果を一段と高める。