フォローする

「総合商社」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

グローバル社会で活躍できる人材とは? 読者の提案 国分文也・丸紅社長編

(3/5ページ)
2016/6/27 3:30
保存
共有
印刷
その他

■チャレンジをする心

平田 晴彦 (会社経営、63歳)

基本的には明確な目的を持って海外出張に1人で行き、結果を残すことに尽きる。そして日本をよく勉強することだ。歴史、自然災害、文化など多岐にわたって学習することで他の国の方から尊敬されるようになる。外国で活躍できるもう一つのキーワードは「個人力」あるいは「返信力」だ。サラリーマンの場合は会社を背負っているが、外国人は「あなた」を評価する。「返信力」とは自分から返信をするということではない。返事を勝ち取る力を意味する。

■「なんでマン」になる!

正木 めぐみ(会社員、49歳)

「なんで月は形が変わるの?」「なんで太陽はまぶしいの?」私は質問をする子どもではなかった。先生の言うことをまっすぐ「月は形が変わるもの」「太陽はまぶしいもの」として、ただそのまま記憶する「いい子」だった。しかし、大人になり「パトカー」が「パトロールカー」を略したものだ、と気づいたときにがく然とした。「くるま」はなぜ「く」と「る」と「ま」なのかを考えないように「パトカー」を白と黒に色分けされた警察の車とだけ認識していたのであった。何も考えていなかったのだ。米国で子どもたちの授業を見聞きすることがあり、あまりの質問の多さに驚いた。私も質問をしようと考えてみたが、質問することの難しさに気付いた。質問をするためには傾聴し、そしゃくし、考えて、気づき、自分の言葉で述べる──といった作業が必要になる。共感し、議論し、国や文化の垣根を越えて世界をよりよくするためには、「なんで」と質問できる「なんでマン」が重要だ。

■思いやりは世界共通

大場 美優(明治学院大学社会学部1年、18歳)

グローバル社会で活躍できる人材は「思いやりのある人」だと考える。様々な人と関わり、意見を交わすためには自分の意見を言うだけでなく、他人の意見にも快く耳を傾ける優しさが必要だ。言語が通じない人もいるかもしれない。私の場合、英語が完璧ではないので手ぶりで伝えたり、道を教えるときに途中まで一緒に行ったりすると相手に喜ばれる。グローバル社会で生きていくために日本では世界各国で使われることの多い言語として英語を学ぶ。確かに世界各国で使われることの多い言語を話せることは強い武器である。しかし、その人に思いやりがなくては武器は意味を成さない。言語は通じる人にしか通じないが、思いやりは大抵の人に通じる。私はそのような人がグローバル社会で活躍できると思っている。

■経験、教養がものを言う

田中 一正(会社経営、62歳)

グローバルで活躍できるようにするには若いうちから経験を積むことに尽きる。実際に海外に行くのが一番だが、外国人と仕事をしたり、プロジェクトを一緒にしたりするなど国内でも実現可能だ。私は外資系企業に22年間勤務し、その後に日本企業での勤務も経験したが、外資系のほうが物事が簡単に進んだ。目標を明確にし、その実現方法を決め、実行するというサイクルを、しがらみを考えずに皆で討議し、最適解を出すことに集中すればよいからだ。よく外国人と一緒に仕事をする際、ディスカッションで負けないようにといわれるが結局、より論理的なほうが採用される。そのためにはその論理を導くための経験や教養がものを言う。もっと日本の教育で教養にフォーカスを当て「自分で物事を考えるくせ」を教えるべきだろう。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

高橋広行・JTB社長編

山内雅喜・ヤマトホールディングス社長編

尾堂真一・日本特殊陶業社長編

柄沢康喜・三井住友海上火災保険社長編

大野直竹・大和ハウス工業社長編

越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長編

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ

電子版トップ連載トップ