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富士通、野村証券にAI導入 取引データから異常検知

富士通は16日、野村証券のデータ分析業務に人工知能(AI)を導入すると発表した。膨大な証券取引のデータから普段と違う動きを自動で検出する。6月にも野村証券の基幹システムにAIの機能を組み込む。AIを活用した実証実験が広がるなか、実際に証券会社が本格導入する事例は珍しいという。富士通は金融だけでなく他の業種への検知技術の提供もめざす。

野村証券と共同で実証実験をした。大量のデータを処理しながら、通常と異なる動きを発見する独自のAI技術を採用した。株式などの取引データを投入すると、事前にデータを用意しなくても通常と異なるパターンを発見する。

通常は大量の過去データを事前にコンピューターに学ばせる必要がある。金融取引ではデータが数億件規模になるため、そこから異常を見つけることは難しかった。富士通の新技術を搭載することで、過去のデータがなくても、人が気付かないデータの関係性や発生頻度を発見できる。専門家による分析の負担を減らし、効率的な不正取引の検知につなげる。スーパーコンピューターを開発する富士通のAIは高速計算を得意とする。処理精度の高さから、実験を通じて実用化できると判断し、本格導入する。

16日、記者会見した富士通の谷口典彦副社長は「技術的な制約が減り、(AI活用の潮流が)本物だという認識が広がっている」と手応えを語った。

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