2019年1月18日(金)

セブンイレブン、ベトナムに1号店 「日本品質」移植

2017/6/15 15:28
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セブン&アイ・ホールディングスは15日、コンビニエンスストア「セブンイレブン」のベトナム1号店をホーチミン市に開いた。東南アジアでの店舗展開は6カ国目。地元の食文化を参考にした弁当などの食品を充実させ、工場から店まで低温で商品を届ける体制も構築。品ぞろえや品質で地場の競合に対抗、3年で100店を目指す。

開店初日は若い世代を中心に来店客が殺到、入店制限もかかった(15日、ベトナム・ホーチミン市のセブンイレブン1号店)

「ベトナムは平均年齢も低く人口も伸びる成長市場。徹底的に現地の需要を探り店づくりに生かした。他のアジアの店舗運営にも生かしていく」

15日、ホーチミン市の中心街のオフィスビル1階に開いた「サイゴントレードセンター店」で、取材に応じたセブン&アイの井阪隆一社長はこう述べた。海外展開を担う米子会社セブン―イレブン・インクが、ライセンス契約を結んだ現地の外食チェーンを通じ展開する。

品ぞろえでは米飯類を中心にベトナム独自の商品を約80品目そろえた。現地の人気メニューであるミートボールをトマトソースで煮込んだ「ミートボール弁当」、餅米と豚のそぼろを使う朝食をおにぎり風にした「ソイギリ」などだ。店内調理のコーナーも設け、朝は「バインミー」と呼ぶベトナムの代表的なサンドイッチ、昼以降は弁当を販売する。いずれも複数のメニューから顧客が好きな物を選んで組み合わせることができる。

フレッシュフードと呼ぶ弁当やおにぎり、サンドイッチなどの商品は、1日1回、工場から店まで低温を保ったままで配送する。日本と異なり低温での配送体制が十分に整備されていないアジアでは、おにぎりなどは店に届いたときにご飯が固くなりがち。今回の1号店で売るおにぎりはふっくらとした食感だった。

セブンは今回の開店にあたり、1年以上前から日本の社員を派遣し、商品開発や配送体制など「日本品質」のコンビニのノウハウ移植に努めた。ベトナムでは地場の小売業のほかファミリーマートミニストップなどの日系コンビニも出店を増やしている。セブンは日本からの関与を強めた店づくりで対抗していく。

「海外は我々が挑むべき重要市場。その中でアジアはコンビニに親和性があり、成長戦略の中で重要な地域」とする井阪社長。セブンの日本を除くアジアでの店舗数は3万店を超すが、なお伸びしろは大きい。ベトナム1号店の成否は、セブンのアジア事業拡大の先行きを占う試金石となりそうだ。

(川上尚志)

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