2018年5月23日(水)

千葉に「体験型そごう」 衣料は大幅減、コト消費狙う

2017/9/15 13:10
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 そごう・西武は15日、そごう千葉店(千葉市)の別館「オーロラモール ジュンヌ」を改装オープンした。従来はJR千葉駅に近い好立地を生かし若い女性向けの衣料品を中心に展開していたが、「コト消費」に特化した体験型の専門館に転換。体験型ショップや美容サービスを導入した。郊外のショッピングセンター(SC)の開業や電子商取引(EC)の普及で減少していた若い世代の客を増やしたい考えだ。

タブレットを見ながら料理ができる調理スペースを設置(千葉市のオーロラモール ジュンヌ)

タブレットを見ながら料理ができる調理スペースを設置(千葉市のオーロラモール ジュンヌ)

 「様々な楽しみ方ができる施設になった」。そごう千葉店の豊田隆信店長は自信を見せる。衣料品は7割から4割に減らし、タブレットに映される動画を見ながらお菓子を作れるクッキングスタジオや、本棚ごとにテーマを持った書店を導入。化粧品や飲食店を展開する本館との相乗効果を狙う。店内で提供する飲み物を楽しみながら、ゆっくり買い物をしてもらう取り組みも始めた。

 「すぐに買う物を決めず、飲み物を片手に友人と話しながらゆっくり買い物をしたいと考える消費者が増えた。ECでモノが買える時代に小売店に来てもらえるよう、時代に合わせた工夫を続けていかないといけない」。商品・企画本部の末永一彦専門店部長は改装の狙いをこう語る。

ショッピング中に飲み物もゆっくり楽しめる「止まり木」を設置(千葉市)

ショッピング中に飲み物もゆっくり楽しめる「止まり木」を設置(千葉市)

 買い物しやすい環境づくりのために、母親が子供を1時間から預けられる託児所やレゴを教材に使う「レゴスクール」を設置するなど利便性向上に腐心する。千葉市から訪れた会社員の女性(28)は「改装前は1店舗ずつ区切られている印象だったが、吹き抜けもできて全体が見やすくなった」と喜ぶ。

 そごう・西武は2016年9月にそごう柏店を閉店。18年2月末に西武船橋店(千葉県船橋市)と西武小田原店(神奈川県小田原市)を閉め、首都圏の主要店に経営資源を集中させている。今月7日にはJR千葉駅ビル「ペリエ千葉」が開業し、千葉駅前の商業施設はにわかに盛り上がるが、競合の多さは変わらない。そごう・西武は別館改装で競合との違いを出し、どこまで消費者を呼び込めるか注目だ。

(井上みなみ)

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