2019年5月25日(土)

17年卒就活、はやヤマ場 3~5月面接開始7割

2016/4/14 21:15
保存
共有
印刷
その他

2017年卒大学生を対象とした企業の採用活動が早くも山場を迎えようとしている。就職情報大手マイナビ(東京・千代田)が14日まとめた調査によると、解禁される6月よりも前の3~5月に面接を始める企業が7割に達した。同時期に内々定を出すとした企業も5割。人手不足を背景に売り手市場が続き、企業が人材確保を急ぐ姿が浮き彫りになった。

3月に始まった説明会には就活生であふれた(1日、千葉市の幕張メッセ)

3月に始まった説明会には就活生であふれた(1日、千葉市の幕張メッセ)

経団連が出した指針では、17年卒学生向けの会社説明会の解禁は今春に入社した16年卒と同じ3月とし、面接は6月と2カ月前倒しした。ところが実態は指針のスケジュールより早まっている。

全国2240社から回答を得たマイナビの「企業新卒採用予定調査」によると、面接開始時期は4月が33.9%と最多。6月21.3%、5月19.6%、3月の16.9%と続いた。

売り手市場の中で、優秀な学生を早く囲い込みたいという企業の危機意識は高い。面接を受けるために必要なエントリーシート(ES)を受け付ける時期も3月が最も多かった。三菱商事も3月1日にES受け付けを開始。ESを判定したうえで、学生に面接に呼ぶかどうか結果を通知する時期も3~4月とする企業が68.5%に達した。

マイナビによると、4~5月に内々定を出すと回答した企業は45.6%と、6月の33.4%を上回った。経団連に加盟していない外資系や中小企業だけでなく、指針を守るように求められている加盟大企業も「面談と称して選考活動を進めている」(マイナビ)。経団連加盟の大手食品メーカーは5月上旬から事実上の面接を始める計画だ。

人材確保に向けた競争が激しさを増す中で、優秀な学生に採用試験をうけてもらうために、会社説明会などに工夫を凝らす例も目立つ。

損害保険ジャパン日本興亜は4月上旬に開いた大規模説明会で、初めて経営トップが登壇。西沢敬二社長は約300人の学生に「失敗を恐れず果敢にチャレンジしていく会社にしたい。諦めない方々と仕事をしたい」とエールを送った。大規模説明会の日数も3日と昨年より1日増やし、学生の参加数も昨年より約3割増やした。

ソニーはESの受付期間を前年の10日程度から約2カ月間に延ばした。企業研究をする時間が足りず、学生はES提出を興味のある企業や業界に絞る傾向がある。ソニーも応募数が減る懸念があるため、受付期間を長くすることで、学生の応募を増やしたい考えだ。

「過密なスケジュールで、土日も説明会などのイベントが詰まっており、3月はスーツを着ない日はなかった」(明治大4年の男子学生)。企業の採用活動が短期化することで、学生にとっては慌ただしい就活となっている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報