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「製薬」は、世の中をよくできるか。

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チームが変革するためメンバーは何をなすべきですか?
学生の提案 中山譲治・第一三共社長編

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2016/10/24 3:30
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■自分らしさを満開に

渡辺 明日香(慶応大学薬学部5年、22歳

メンバーの一人ひとりが「各自の強み」を最大限発揮できたとき、チームとして最高のパフォーマンスが達成できると感じている。昨年、5人が1つのチームとなり、チームごとの売り上げを競うインターンシップに参加した際、私のチームは5チームのなかで1位を獲得することができた。リーダーシップを発揮する人や膨大なデータを数学的に分析する力に長けた人、先を見据えて戦略を考える人などメンバーの特性を考え、それぞれの強みを生かして役割分担をしながらチームを回せたことが結果につながったと感じている。一人ひとりがチームに対する帰属意識を持つこと、そして周りのメンバーが「自分らしさ」を発揮できる環境を皆でつくり上げることで、チームは強くなると思う。

■意識の共有という下地づくり

河原井 将太(上智大学経済学部2年、20歳)

チーム全体の変革では組織の隅々にまでそれが波及する必要がある。一般的に人々は変革を恐れる傾向にある。一部の保守的な考えを持つメンバーによってチームの生まれ変わりが失敗に終わってしまうケースが往々にしてある。自分が以前所属していた運動部では部の好成績を目指す部員と、競技を楽しみ厳しい練習を好まない部員との間に隔たりがあった。一方で強豪校は部内全体に勝利をもぎ取ろうとする活力があり、練習効率や試合のモチベーションが大変高い。部活動である以上、好成績を目指すことはある種の義務・目的の一つであり、それはあらゆる組織にも当てはまる。チームの雰囲気や向上心を高めることによって、変革のためのきっかけが生まれる数を増やし、浸透する確率を上げられるのではないか。「目的のために最善の努力をする」という根本的意識を共有し、チーム全員が協力して下地を創造していく必要があると考える。

■コミットすること

山本 康平(明治学院大学社会学部1年、34歳)

メンバーはチームに「コミット」しなければならない。現在、私は学生だが、7年ほどシステムエンジニアの経験がある。ある現場でスケジュールが大幅に遅れてしまう事案が発生した。10名にも満たないチームでの話だ。全ての作業を止めて、全員で話し合うと、Aさんがボトルネックになっていることが分かった。Aさんは作業の遅れをひた隠しにしていた。それを許していたのはチーム内のコミュニケーション不足だ。誰かの作業がおかしいと気付いても、誰もリーダーに報告や連絡、相談をしなかった。さらにそれぞれのメンバーは、自分の作業が他のメンバーの作業に影響を与えているという認識も薄かった。これらを改めたチームは、今までとは比較にならないほどのスピードで残りの作業を完了させていき、なんとか遅れを取り戻すことができた。メンバーはチームに「コミット」しなければならない。

■メンバーのことどれだけ知っていますか?

坂元 開(琉球大学工学部4年、21歳)

私は居酒屋でアルバイトをしていた。メンバーは社員が1人で、あとはアルバイトの学生。居酒屋の仕事といえば、やはりお客様に対しての接客がメーンだ。2年続けてわかったことが1つある。それは従業員満足があってこそ、顧客満足につながることだ。たまたま先に勤務を終えたメンバー同士で飲む「ノミニケーション」の場を設けたところ、3つ効果があった。1つはお互いをよく知ることができること。2つ目は他のメンバーからの意見により視野が広くなること。3つ目は年齢関係なく発言できること。飲み会の場は、すぐにフィードバックできる場であるとも考える。ネットがこれほどにも流行し、フェーストゥフェースのコミュニケーションの場が損なわれていると感じる。目を見て対話しようではないか。顧客満足を高めたいのであればまずは近くの仲間を大切にしてみませんか?

■「気を配れる」関係性

ウーベルト タケシ(静岡大学大学院総合科学技術研究科2年、23歳)

チームで活動する中で、重要なのはメンバー同士の関係性のように思う。チームに所属する一人ひとりには、必ず与えられた仕事があるが、他のメンバーの仕事にも積極的に関わることが重要だと考える。私の所属する研究室では、それぞれの学生が違ったテーマの研究をしている。ある日研究が進まず、困っている学生の手助けをした。違う分野で分からないことが多かったが、最終的にはその分野に対して議論できるレベルまで達した。自分の研究に対する新たなアイデアまで浮かんだ。もしメンバー一人ひとりが自分の仕事の合間などに、他のメンバーの仕事の進捗状況を気にし、手助けや助言ができる関係性ならば、議論の場やアイデアを出す際に大いに役に立ってくる。メンバーが相互に「気を配れる」関係性ができるチームは強いと思う。

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