2017年11月23日(木)

上野にパルコ進出 Jフロント、松坂屋上野店南館を複合ビルに

2017/9/14 15:22
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 J・フロントリテイリングは14日、松坂屋上野店(東京・台東)の南館を改装し、複合ビル「上野フロンティアタワー」として11月4日に開業すると発表した。1階から6階には子会社のパルコが入居し、7階から10階はTOHOシネマズ、高層部の12階から22階はオフィスとなる。百貨店という形にこだわらず、賃料収入を主体にしたビジネスで安定収益を稼ぎ出す狙いがある。

松坂屋上野店の改装を発表する(左から)パルコの牧山社長、大丸松坂屋百貨店の好本社長、J・フロントリテイリングの山本社長、上野観光連盟の二木会長(14日午後、東京都台東区)

 「東東京のランドマークになることを目指す。異分子結合の挑戦となるが、お互いのシナジーを発揮したい」。14日、記者会見を行ったJフロントの山本良一社長はこう意気込む。Jフロントは子会社に多彩な小売業を持つが、百貨店とパルコを本格的に組み合わせるのは初めて。百貨店での取り扱いが少なかった商品などの補完を狙い、オフィスで働く会社員の幅広い需要を取り込む。

 TOHOシネマズは8スクリーン、1400席の大型映画館だ。秋葉原から徒歩圏内で来店できるため、アニメファンの支持が集まりそうな作品の上映も予定している。

 同社は多様な業態を強みに地域の魅力を高めていく「アーバンドミナント戦略」を掲げる。4月に開業した旧松坂屋銀座店跡の商業施設「GINZA SIX(シックス)」も百貨店という形にこだわらず、賃料収入を主体にしたビジネスに転換し「好調」(山本社長)という。地元住民に親しまれている松坂屋上野店に加え、さらなる来街者の増加と確実な収益を狙った形が複合ビルという答えだった。1000人以上が働くオフィスは既に満室で、需要の強さを感じさせる。

 松坂屋上野店は5路線の利用が可能で、最寄りのバス停留所からは毎日1000本以上のバスが走る好立地。従来は地元の高齢者のイメージが強かったが、世界遺産登録された国立西洋美術館や上野動物園のパンダに負けない魅力的な施設になれるか。Jフロントの戦略の試金石になりそうだ。(井上みなみ)

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