2017年11月21日(火)

疾病の早期発見支援で病院効率化 シーメンス系社長

2017/9/14 14:00
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 独シーメンスの検査機器子会社、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(東京・品川)は14日、都内で事業戦略説明会を開いた。森秀顕社長は「医療費削減で日本の医療機関の経営環境は厳しい。病気の早期発見を支援する機器で効率化に貢献したい」と述べ、2017年後半から18年にかけて相次ぎ新製品を国内投入する方針を明らかにした。

事業戦略を説明するシーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスの森秀顕社長(14日、東京・品川)

事業戦略を説明するシーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスの森秀顕社長(14日、東京・品川)

 中央検査室向けの新製品群「アテリカ」を18年から順次国内で発売する。尿や血液など多様な検査装置を顧客病院の規模や必要な検査の種類に応じて組み合わせて提供する。第1弾は感染症などを調べる血液検査装置になる見通しで、1時間に測れる検体数が最大440と世界で最も早い検査が可能になる。

 手術室や集中治療室といった臨床現場で使う血液ガス分析装置「エポック」の新製品は18年に投入する。片手に収まるサイズで30秒で結果が出る。他社製品も含め病院内点在する数百種類の検査装置を統合的に管理するソフトウエアも17年内に発売する。

 人口減と高齢化の一方で診療報酬は抑制傾向にあり、病院経営の厳しさは増している。全国公私病院連盟などの調べでは、16年に全国で73%の病院が赤字だった。

 病院で経営効率化のニーズが高まっていることから、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは自動化や高速化によりスタッフやコストの削減に資する製品を拡充する。森社長は「やみくもに製品を売り込む提案から脱却する。客のニーズを聞き、ソリューションを一緒に考える営業組織を目指す」と強調した。

(秦野貫)

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