2019年2月22日(金)

マツダ、「アクセラ」を一部改良 浮かぶエンジンへのこだわり

2016/7/14 12:14
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マツダは14日、中型車「アクセラ」を一部改良して発売した。カーブでハンドル操作がしやすくなる新技術やデザインの刷新に加え、新たに排気量1.5リットルのディーゼルエンジンを用意。他社がエコカー戦略で電動化を急ぐのに対し、依然ディーゼルの普及を目指す方針を鮮明にした。最量販車両の改良に、エンジンにこだわるマツダの戦略が浮かび上がる。

マツダが一部改良して14日に発売した「アクセラ」と小飼雅道社長

「環境保全を考えればディーゼルは重要な環境技術だ。(ディーゼルの)リーディングカンパニーとして普及を進めていく」。14日の発表会でマツダの小飼社長はこう強調した。アクセラは2003年に発売。13年に発売した現行モデルは独自の低燃費技術「スカイアクティブ」とデザインが人気を集め、15年度は世界で45万台とマツダの総販売台数の3割近くを占めた。

今回の改良では、カーブなど路面の状況に応じて細かくエンジンの出力を制御して車両の動きを安定させる世界初の技術を市販車に初めて導入したほか、ディーゼルエンジン特有の「カラカラ」音を低減させる技術をアクセラに初搭載した。デザインは落ち着きを感じさせる水平方向の流れをイメージした。

さらに、従来排気量2.2リットルの設定しかなかったディーゼル車に、今回新たに1.5リットルを追加した。小飼社長は「消費者の選択肢を増やし、アクセラのディーゼル販売比率を(現在の1割強から)5割程度に引き上げたい」と述べた。

ただ15年に発覚した独フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル検査の不正を機に、世界の自動車メーカーはエコカー戦略を大きく転換。ディーゼルからプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)といった電動化技術にカジを切っている。

だが、マツダはディーゼルを含めエンジンに注力する方針をむしろ強めている。本格的な電動化時代の到来はしばらく先となり、当面はエンジンが自動車の動力源の主役であり続けるとみているからだ。

小飼社長は14日も、先送りになっている米国へのディーゼル車投入について「あきらめていない」と強調した。18年度の投入をめざして開発中のスカイアクティブ第2世代では、点火プラグを使わず自己着火するHCCI(予混合圧縮着火)技術を使ったガソリンエンジンを投入する方針だ。実現すれば燃費は3割ほど改善するとみられる。

マツダは12年にスカイアクティブを投入し、経営危機から復活した。全車種平均の燃費は08年比30%以上向上し、販売台数は11年度からの5年間で約27万台増やした。「EVの技術開発も進めている」と話す小飼社長は電動化時代もにらみつつ、まずはエンジンの技術革新で一段の飛躍を目指す。(企業報道部 秦野貫)

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