車両連結型のHVバス19年投入 いすゞ・日野
いすゞ自動車と日野自動車は13日、車両をつなぎ一度に多くの乗客を運べる「連節バス」を2019年に投入すると発表した。ハイブリッド(HV)型の連節バスとしては国内で初めて。2020年に開催する東京五輪でバスの利用が増えることを見据え、路線バスなどでの利用を想定する。
通常のバスは全長が約11メートルだが2つのバスをつなげることで18メートル前後にする。ディーゼルと電気を組み合わせたハイブリッドシステムを導入する。国内の連節バス市場では、三菱ふそうトラック・バスがメルセデス・ベンツのディーゼル型の連節バスを販売するなど外資系が先行している。国内勢としては日野といすゞが初めて。
日野といすゞは折半出資するジェイ・バス(石川県小松市)で、バスの生産を共同で手掛けてきたが、車両開発でも協業領域を広げる。バス業界は運転手不足が社会問題となっており、効率的に大量輸送できる連節バスで、バス運行会社の需要を掘り起こせると判断した。