2019年5月24日(金)

三菱化と宇部興産、リチウムイオン電池部材で提携

2016/10/13 21:19
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三菱化学と宇部興産は13日、リチウムイオン電池部材の電解液で提携すると発表した。まず来年4月に中国の事業を統合、将来は全面的な事業統合も検討する。電気自動車(EV)の普及でリチウムイオン電池の需要は拡大する見通しだが、安全性を左右するセパレーターなどと比べて参入が容易な電解液は過当競争に陥っている。特許や生産設備の相互利用で生き残りをめざす。

両社の世界シェアはそれぞれ10%前後とみられ、売上高は70億~100億円規模。三菱化学は自動車、宇部興産はスマートフォン向けが主力で、電池の性能を高めるために電解液に混ぜる添加剤の技術に定評がある。ただ世界シェアの上位は中国企業が占める。価格競争が激しく、両社とも中国事業は赤字だった。

来年4月に折半出資の会社を設立し、両社の中国事業を集約する。添加剤の特許を相互に利用して新製品を開発したり、生産拠点を集約したりして競争力を高める狙いだ。米国や欧州も含めた電解液事業の統合についても検討を始める。

電解液の市場規模は2015年で1000億円弱だった。EVの拡大で今後も数量は増えるものの自動車メーカーは電池・部材企業に対して3割程度のコスト削減を求めている。電解液や負極材など中国勢の躍進が顕著な部材では再編が広がる可能性がある。

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