電子機器メーカーのサン電子は13日、イスラエル子会社のセレブライトが国際刑事警察機構(ICPO)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。犯罪捜査でスマートフォン(スマホ)などの携帯端末からデータを抽出し、分析するノウハウを提供する。
携帯端末のデータ抽出では、米連邦捜査局(FBI)がテロ事件容疑者が使っていたスマホ「iPhone」のロック解除を巡り米アップルと対立。セレブライトが解除に協力したと報道された。サン電子はFBIへの協力についてはコメントを避けている。
セレブライトは携帯端末からデータを抽出する機器を世界各国の捜査機関などに販売しており、これまでに3万台以上の納入実績がある。
ICPOは昨年、サイバー犯罪に関する研究開発や捜査員のトレーニングを行う施設をシンガポールに設立。セレブライトは同施設にデータ抽出機器を納入しており、今後は講師を派遣するなどして、世界各国から集まる捜査員にデータの分析方法などを教えることを想定している。