2019年1月24日(木)

イバンカさんブランド、サンエーとの提携交渉停止

2017/6/13 12:56
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トランプ米大統領の長女イバンカさんの名前を冠した米ファッションブランド「イバンカ・トランプ」の運営会社が、日本の婦人服大手サンエー・インターナショナルと提携交渉を停止していたことが12日、わかった。サンエーの親会社の筆頭株主が日本政策投資銀行であることが原因とされている。公職と企業経営の両立に伴う「利益相反」の批判をかわす狙いがあるとみられる。

米下院法務委員会で民主党の議員がイバンカさんのビジネスに関して質問をしており、これに対する回答書で交渉を停止していたことが明らかになった。12日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、「サンエーの親会社が日本政府と関係していることがわかったため、これ以上交渉を進めないことを決めた」と報じている。運営会社は「倫理的な姿勢でビジネスに取り組むことを約束した」というが、議員側は利益相反について「懸念が残る」としている。

サンエーの親会社であるTSIホールディングスは、日本政府全額出資の日本政策投資銀行が筆頭株主だ。昨年に海外の一部メディアがイバンカ・トランプの運営会社とサンエーが提携交渉を進めていると報じていた。

TSIホールディングスによると、「(トランプ大統領就任前の)2015年から交渉を進めていた」(広報担当)。トランプ氏の大統領就任前から提携話はあったことになる。今回の提携交渉の停止については「現在、事実関係を確認中」という。

イバンカさんはトランプ政権で大統領顧問の地位に就いている。大統領顧問でいる間は自身のファッション事業の経営から身を引くとして、1月に運営会社の役職から退いている。

イバンカさんのブランドを巡っては、米百貨店大手のノードストロームが2月に取り扱いをやめると表明したときにも話題になった。全米で不買運動が広がったためだ。サンエーとの交渉停止で、米国外の事業展開でも制約があることが浮き彫りになった。大統領の娘がビジネスをするのはたいへんなようだ。

(潟山美穂)

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