2018年7月18日(水)

任天堂の岩田社長、ゲーム機に新たな息吹 11日死去

2015/7/13付
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 「ゲーム人口の拡大」を掲げ、ゲーム機に新たな息吹を吹き込んだ任天堂の岩田聡社長が11日、死去した。人気ゲームの開発を主導して高齢者や女性のファン層を広げ、2009年3月期の連結売上高と純利益を過去最高に押し上げた。スマートフォン(スマホ)ゲームに押されて12年3月期からは3期連続の営業赤字となり、業績回復を目指す矢先の急死だった。

 胆管腫瘍が見つかったことを公表し、手術を受けたのは14年6月。その後復帰し、今年6月の定時株主総会では議長を務めたが、数日前から体調を崩して入院していた。入院中も病室にパソコンを持ち込み、メールで社員に指示を出していた。

 ゲームプログラマー出身。ゲームソフトを開発するハル研究所(東京・千代田)から00年に任天堂の取締役に就いた。ゲーム業界の将来ビジョンなどを故・山内溥前社長から評価され、02年に42歳の若さで社長を引き継いだ。

 当時、ゲーム機は1つの画面が主流だったが、同社は04年に2画面の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売し「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などのソフトで健康志向の高齢者や女性を取り込んだ。06年にはリモコンを振って遊べる据え置き型ゲーム機「Wii」を売り出した。

 その後、スマホゲームなどに押されて業績は低迷する。岩田氏は今年3月にはディー・エヌ・エー(DeNA)と資本提携してスマホゲームに参入する方針を表明。「(マリオなどの)キャラクターに年齢・性別を問わず触れてもらいたい」と語っていた。任天堂にとっては業績回復に向けた後継体制の早期立ち上げが喫緊の課題となる。

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