島根原発2号機の基準地震動引き上げへ 中国電力
中国電力は島根原子力発電所2号機(松江市)で、耐震設計の目安となる基準地震動を従来の600ガル(ガルは加速度の単位)から800ガルに引き上げる方針だ。原発の近くにある「宍道(しんじ)断層」の長さを延長したことや、地震が起こった場合の条件などをより厳しく評価した。
中国電は既に原子力規制委員会に基準地震動を引き上げる方針を説明している。規制委の審査を経て最終決定する。決定すれば追加の耐震工事などが必要となり、安全対策費が膨らむ可能性がある。
中国電は1月、規制委の指摘を受けて島根原発の南側にある宍道断層の長さを従来の22キロメートルから25キロメートルに見直している。断層の長さは揺れの大きさ(基準地震動)の想定に大きく影響する。
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