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三菱重工、AI・IoTで新事業 不振の重電テコ入れ

三菱重工業は12日、主要3部門(ドメイン)ごとの実績や方針の説明会を都内で開いた。稼ぎ頭の発電プラント向けガスタービンなどの重電機械事業の業績は想定を大きく下回って推移しており、人工知能(AI)も活用して保守・サービスを強化する。国産ジェット旅客機「MRJ」は初号機納入時期の1年前倒しを目指す考えを強調した。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスと競り合う重電機械は「価格競争に入ろうとしている」(安藤健司副社長)。あらゆるモノがネットにつながるIoTやAIを活用して顧客の電力コスト削減を支援するシステムを開発し、1000億円規模の事業に育てる考えだ。

安藤副社長は日立製作所と共同出資するガスタービンの世界大手、三菱日立パワーシステムズ社長も兼ねる。2015年度からの中期計画では17年度の目標として売上高1兆5000億円を掲げたものの、実際は1兆2000億円程度にとどまりそう。「リカバー(回復)させるのが私の使命だ」と力をこめた。

一方、航空機事業では90席級の「MRJ90」の初号機納入時期を現在の20年半ばから、19年への前倒しを目指す。三菱航空機の水谷久和社長は「航空当局から90の型式証明を取得するのが最優先」と話し、19日に開幕する世界最大の航空ショー(パリ)での新規受注は困難とみている。

航空機部品事業はボーイングの大型機「B777」の減産が響き、次期大型機の投入までの端境期を迎えている。ロケットやミサイル開発で培ったノウハウを生かし、MRJの完成後は悪天候時などに航空機の操縦を支援するシステムに参入する。造船事業では、国内3カ所に分散していた商船の設計・エンジニアリング部門を横浜市に集約すると正式に発表した。

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