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トヨタ・スズキ提携発表 環境・安全など協力

トヨタ自動車スズキは12日、提携すると発表した。環境や安全、情報技術などの分野で協力し、自動運転車の開発など異業種を巻き込んだ競争激化に対応する。日産自動車も月内に三菱自動車へ34%出資するなど、自動車業界の再編が相次いでいる。今回のトヨタとスズキの提携で国内ではトヨタを中心とする連合、仏ルノーと提携する日産・三菱自グループ、ホンダの3陣営に集約されることになる。

トヨタの豊田章男社長とスズキの鈴木修会長が同日、都内のトヨタ東京本社で記者会見した。

鈴木会長は「国内やインドといった得意の市場でも、伝統的な良品廉価の車作りだけでは独立企業として行き詰まる」と激しい技術開発競争にさらされたスズキの状況を説明。その上で、トヨタの豊田章一郎名誉会長に提携を打診し、内諾を得たと明らかにした。

豊田社長は「1社が個別で技術開発するには限界がある。同じ志を持つ仲間作りが重要だ」として、交渉入りに応じたと説明した。

両社の関係が今後、資本提携に発展する可能性については「これからの議論だ」(鈴木会長)、「ゆっくり考える」(豊田社長)と述べた。

世界的に規制が強まっている環境技術や、自動運転などの安全・情報技術の分野で提携策を協議する。新興市場開拓でも、スズキが4割ものシェアを握るインドなどでの協業を検討する。トヨタが8月に完全子会社化したダイハツ工業を軸にスズキの小型車開発のノウハウを取り込みながらシェアを高める。

トヨタは2014年にグループ全体の世界販売台数が1000万台を上回った。16年3月期の連結純利益は2兆3126億円に達し、足元の収益でも独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)を大きく上回る。

ただ、将来の競争を左右する技術の標準化が欧米メーカーを中心に進んでいることに危機感を募らせていた。提携先を増やし自動車の制御ソフトや通信規格の策定で主導権を握る考えだ。

スズキは国内の軽自動車やインド事業で競争力を発揮する一方、ハイブリッド車(HV)などの環境技術や人工知能(AI)を活用した自動運転などの先進分野で出遅れている。GMとの提携解消に伴い09年にVWと資本・業務提携したが、経営方針の食い違いで15年に提携を解消していた。

自動車業界では環境規制の強化を背景に、電気自動車(EV)などの電動化技術の開発が急務だ。自動運転などの技術開発にも巨費がかかり、中堅メーカーの単独での生き残りが難しくなっている。トヨタは15年にマツダとも包括提携したほか、緩やかな連合づくりを進めている。今後の提携についても「常にオープンな姿勢で検討する」(豊田社長)としている。

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