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「化学」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

イノベーションを生み出すシステムとは? 学生の提案 越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長編(11月24日)

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2015/11/24 3:30
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■売り込むイノベーション

鈴木 瑠莉(駒沢大学経営学部3年、20歳)

製品が売れるかどうかという不安がイノベーションを起こす力があっても行動できない原因ではないだろうか。企業にとって利益は成長していくために必要不可欠だからだ。不安を除くためには効果的な広告戦略が大切だと考える。

最近、観光地でよく見かける、急成長を遂げたものがある。自撮り棒だ。日本の若者だけでなく、訪日外国人まで多くのひとが持っている。実はこの製品は1980年ごろコンパクトカメラが販売されるようになった時に生まれたそうだ。今売れている理由は記録媒体がカメラからスマートフォンに取って代わったことにより、写真を撮るための利便性が見直されたからだと考える。その背景にはSNSの普及と様々なことに1人で取り組む「おひとりさま」需要があるのではないだろうか。潜在ニーズの発見だけでなく、それをうまく売り込むことがイノベーションを生み出すと考える。

■自ら考える教育を

福田 有恭(海陽学園海陽中等教育学校高校2年、17歳)

イノベーションを生み出すのは自由な発想だ。自由な発想には自ら考えることが必要である。子供の落書きのように、現状にとらわれない、空想小説に出てくる夢のような、自由な発想こそがイノベーションを起こすきっかけになるだろう。しかし夢で終わってしまってはイノベーションにつながらない。夢を現実に変える「何か」が必要だ。それは技術かもしれないし、他人のアイデアかもしれない。その「何か」を与えるのが「教育」なのである。幼少期から社会の様々な問題に疑問を持たせ、どうすれば良くなるのか常に考えさせる。何が必要で、どうすれば実現できるか自ら考える力をつけさせる。このような「教育」こそがイノベーションを生み出すシステムになるのではないだろうか。

■モノに、まずエネルギーを!

泉 将司(早稲田大学文化構想学部4年、22歳)

あらゆる行動をエネルギーに変換して使用するシステムが開発されれば、イノベーションは加速する。例えば、スマートフォンに使用するフィルムや、衣類・靴などに使われる繊維や樹脂が太陽電池のような機能を持てば、日常生活の様々な場面でエネルギーを生み出せるようになる。モノがインターネットでつながり、高付加価値を生む「IoT(インターネット・オブ・シングス)」の可能性が示されて久しい。IoTはモノに蓄積されたデータが、クラウドなどを通じ人々に発信される仕組みでもある。そのデータの経路を、さらに短縮する試みだ。モノが生み出したエネルギーを、そのまま直接活用すれば、生活はより便利になる。生活の基盤を支える力の源であるエネルギーを生む性能をモノに与えることで、人々にも地球にも、快適な未来を実現できると思う。

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