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「化学」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

イノベーションを生み出すシステムとは? 学生の提案 越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長編(11月24日)

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2015/11/24 3:30
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■イノベーションを生む場をイノベート

松本 健太郎(慶応大学商学部4年、21歳)

イノベーションを生み出すためには、そのための土壌が整っていなければならない。どんなに有能な人材であっても、一人で物事を考えるのには限界がある。したがって、イノベーションを生み出すためにあらゆる人々の知識や価値観をぶつけ合うことが必要となる。企業内における部門の垣根を越えた積極的な交流はもちろん、企業間や産業間、もしくはそういった概念も超えた交流が重要なのではないか。具体的に提案したいのは、子供に意見を聞くことである。先入観を持たない自由な発想ができる子供たちのアイデアを聞くことで、これまで考えもつかなかった製品や使い方が生まれてくるのではないか。重要なのが、そういった子供たちと交流できるような場があることである。そのようなイノベーションを生み出す場をイノベートしさえすれば、自然とイノベーションは生み出されると考える。

■一斉に無人島研修を

中川 凌央(海陽学園海陽中等教育学校高校2年、16歳)

今の日本に居るままだと、既に幾多のイノベーションが過剰に生まれており、逆に何も生まれないように思う。国が豊かになればなるほどモノも増え、国民もそれに甘えてしまう。そこで、何もない無人島に社会人を派遣し、モノを生み出させる「無人島研修」をしてみるのはどうか。それもただの無人島研修ではなく、多種多様な企業が連携し、各企業の人材を一斉に無人島に行かせる。そこで最低限の生活物資のみを与えて生活してもらう。無人島というフロンティア精神をかきたてる環境下で多様なバックグラウンドを持つ人材が協力することで、効果的なイノベーションが生み出されるのではないか。

■「協奏」を促す組織

野口 裕太(上越教育大学学校教育研究科1年、31歳)

イノベーションを生み出すための「協奏」を生み出すためにはどうしたらいいのか。まず、自分自身に確固たる専門性がなければならない。一流の専門性を持った人間同士が交わることで、新しい発想が生まれるのではないか。まずは自分自身が強い「個」であることが求められる。

また、異質なものに対する寛容さも求められる。自分にない発想、考え方を受け入れ、それを自分のものにしなければならない。そのためには、自分とは違うものを許容する度量が必要だ。さらに、組織として協奏を生み出し続けるために、これらの強い個をマネジメントする能力も必要だ。幅広い分野に見識があり、協奏を十分に経験してきたリーダーが、個々の協奏を促し、組織としてまとまりのある方向に導かなければならない。これらの要素を満たす組織は力強く躍進する組織になりえると信じている。

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