2018年9月19日(水)

日産、三菱自に取締役を複数派遣 夕方に共同会見

2016/5/12 11:56 (2016/5/12 13:00更新)
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 日産自動車は三菱自動車に約2千億円を出資し、34%を握る筆頭株主になる。燃費データ不正問題で傷ついた三菱自のブランドを協力して立て直し、生産が止まっている三菱自の軽自動車事業の早期再開を目指す。日産は三菱自への出資後、複数の取締役を派遣して提携関係を強める。中国など新興国の市場開拓にも共同で取り組む。

買い注文が殺到し取引が成立せず、空欄のままの三菱自動車の株価ボード(12日午前、東京都中央区)

 両社は12日に取締役会を開き、資本業務提携を決議する。今夕、両社共同で記者会見を開く。三菱自の第三者割当増資を日産が引き受け、筆頭株主となる。三菱自は提携後も上場を維持し、三菱ブランドも継続する。

 日産と三菱自は2011年に軽自動車で提携、13年から三菱自が生産する車両を両社のブランドで販売してきた。三菱自による燃費不正で生産がストップしているが、国内市場の4割を占める軽自動車は国内販売網の維持のためにも不可欠となっている。

 しかし、国土交通省は三菱自の度重なる不祥事や今回のデータ改ざんの悪質さを厳しく見ており、販売再開のめどは立っていない。消費者からの信頼回復や不足する開発力を補うためには、日産というパートナーとの提携強化が必要となっていた。

 共同出資会社を通じて連携している軽事業だけでなく、日産の電気自動車(EV)、三菱自のプラグインハイブリッド車(PHV)など、互いが強みを持つ技術を持ち寄り、海外市場を共同で開拓する。

 中国市場では日産は日本車メーカーでシェアがトップだが、三菱自の年間販売台数は日産の10分の1以下の8万台にとどまる。中国では環境問題の高まりから現地政府がEVやPHVに対し補助金を支給し、普及を後押ししている。日産と三菱自はバッテリーの共同開発なども視野に入れる。

 日産はエントリーモデルとして「ダットサン」ブランドをインドネシアやインドなど新興国で立ち上げているが伸び悩んでいる。三菱自との折半出資で立ち上げた共同企画会社で蓄積した軽開発のノウハウを小型車開発に生かす。

 ロシアで日産は同国最大手のアフトワズと資本提携している。三菱自も仏グループPSAと合弁工場を抱えるが、両社とも稼働率の低迷に苦しんでいる。小型車の共同開発に加え、EVなどでの連携策も検討し、てこ入れする考えだ。

 三菱自は00年代に2度のリコール(回収・無償修理)隠し発覚で経営危機に陥った。三菱重工業や三菱商事など三菱グループの支援によって危機を脱したが、企業体質を変えることはできなかった。日産との提携強化策などを早急に詰め、ブランド再生を進める。

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