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統合失調症薬でセンサー内包錠剤 大塚製薬、米当局に申請

大塚製薬は11日、統合失調症治療薬「エビリファイ」にセンサーを内包した錠剤を開発し、米食品医薬品局(FDA)に製造販売を申請したと発表した。服用すると錠剤が胃で溶けてセンサーが電波を発し、体に貼り付けたパッチが電波を検知し服用したかどうかを認識する。データはスマートフォン(スマホ)などに自動で送られ、医師らが服薬の指導や治療に生かすことができる。

新型錠剤は米ベンチャー企業のプロテウス・デジタル・ヘルス(カリフォルニア州)と共同で開発した。センサーはシリコン製の極小チップでできており、利用後はそのまま体外に排出される。直接飲んでも重篤な副作用は起こらないという。

プロテウスは2012年に大塚と中枢神経分野で提携し、製品開発を進めてきた。統合失調症など慢性疾患では、患者の50%が処方通りに薬を服用していないといわれている。せっかく薬を処方しても症状が良くならなかったり、薬剤費が無駄になったりしていた。

薬とセンサーを一体化した製品をFDAに申請するのは、世界でも初めてという。服薬の管理を通して、治療の効率化に期待がかかる。パッチは1日の歩数など運動の情報も同時に記録し、生活の改善にもつなげられる。

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